ベトナムには少数民族の人々や山岳地帯に住む人々はおよそ1200万人で、総人口の13%を占めています。2014年、政府は少数民族の人々向けの多くの経済社会発展、貧困解消プログラムを実施してきました。2015年、政府は少数民族の人々が住む地域への投資を強化し、この地域での生活改善を図っています。
2014年、少数民族居住地域や山岳地帯に住む人々の生活は徐々に改善されてきました。これらの地域にある貧困世帯の割合は2~4%減少しています。現在、各部門や地方は人材育成、インフラ整備の改善、地元の人々の生産活動の支援を行ってきました。
全面的投資
2014年、少数民族居住地域の貧困解消事業向けの多くの新しい政策が効果的に実施され、この地域の経済社会発展を段階的に促進しています。少数民族の人々が住む地域や山岳地帯の経済成長率は年平均8%から10%に達しました。新農村づくり運動も強化され、診療所、文化会館、学校などが建設されています。
2014年、政府は少数民族の人々が住む地域や山岳地帯へおよそ7兆8千万ベトナムドンを投資しました。その他、国際諸組織もこれらの地域への支援をも行っています。
重点的分野への投資
少数民族の人々が住む地域や山岳地帯の経済社会発展の要求に応えるため、重点的分野を優先的に投資するのは重要な意義を持っています。グェン・タン・ズン首相は次のように語りました。
(テープ)
「少数民族の人々が住む地域や山岳地帯での貧困解消を行うのは難しい任務です。この任務を遂行するため、足並みを備えた対策を取ると共に、重点的分野に集中的に投資する必要があります。その他、貧困者が基本的な社会サービスにアプローチするため支援することや貧困地域の生産経営活動の強化、インフラ整備の実施など3つの分野において対策を効果的に実施するということです。その他、貧困者が貧困状態から脱出させるように有利な条件を作り出さなければなりません」
貧困解消事業には人材育成が重要な意義を持っています。貧困解消事業に携わっている人材を育成すると共に、少数民族出身の人々700万人を対象に、職業訓練を行うことが重視されています。労働傷病軍人社会事業省のファム・ティ・ハイ・チュェン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは少数民族の人々が住む地域や山岳地帯の人々の職業訓練の手引きを行いますが、これらの地域の人々の職業訓練の需要に応えるため、その職業訓練の方法を調整する必要があると思います。」
少数民族の人々向けの耕地提供に関して、グェン・タン・ズン首相は次のように語りました。
(テープ)
「少数民族の人々の貧困解消をめざし、特殊政策を出す必要があります。特に、少数民族の人々が森林の保護、開発、畜産から収入を得るため補助します。これと同時に、農林業の奨励政策、生産への科学技術の導入も強化しなければなりません」
少数民族の人々が住む地域や山岳地帯の貧困解消は常にベトナムの貧困解消事業の優先課題です。政府がこれらの地域へ巨額の投資を行うと共に、臨機応変に対応する政策を実施することはこの地域の人々が持続的に貧困状態から脱出することに有利な条件を作り出すことでしょう。