(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、先頃、ベトナム政府は「安全な適応、臨機応変に対応、効果的な疫病抑制」に関する決議128号を発布しました。この決議に従って、多くの地方は、徐々に新常態(ニューノーマル)に戻るために、地元の疫病対応策を公表しました。
新常態に戻っているホーチミン市 |
政府決議128号は、臨機応変な対応措置で新型コロナを効果的に抑制しながら、国民の安全な生活と生産経営活動を確保することが狙いで、疫病とともに共存するためのウイズ・コロナ戦略とされます。そして、国民はこの決議を歓迎しています。
(テープ)
「決議128号は新しい生活を準備するためのものだと思います。一日も早く新常態(ニューノーマル)に戻ることを待ち望んでいたからです。」
「商売をしている私はこの決議の発布を歓迎します。ニューノーマルに戻ってうれしく思います。」
政府決議128号を受けて、ハノイ市は指示8号を出し、その中で、市民の命と健康を第一にして、市民を疫病から守るとともに、生産経営活動にできるだけ便宜を図る方針を強調しました。この指示によりますと、ハノイ市はこれから、市民が医療サービスを早めに受けるために、市・区のレベルだけでなく、地区レベルの医療システムも充実させるとともに、マスクの着用・消毒・間隔・大勢で集まらない・健康申告という『5K』のスローガンの徹底、ワクチン接種、治療薬・技術導入、市民の意識向上に力を入れてゆきます。しかも、疫病対応策が生産経営活動を妨げないようにしてゆくとしています。
一方、東北部クアンニン省は、この100日間連続して市街感染者が確認されていない少ない地方の一つであり、ワクチン接種で最も高い実績を収めた地方の一つでもあります。これまで、同省で1回目の接種を受けた割合は人口の95%、2回目のワクチン接種を受けた割合は人口の70%に達しており、今月末までにほぼ全員が2回目の接種を受ける見込みです。同省は疫病予防対策で収められた成果を発揮させながら、経済回復に全力を尽くしてゆく方針です。
他方、多くの地方は、政府決議128号に従って、「疫病と共存する」という方針とその対応策を出しています。ハノイ市内の中央肺病院の院長グエン・ベト・ニュン教授は、「疫病と共存する」というウイズ・コロナ方針を持つ政府決議128号は正しいと評価し、次のように語りました。
(テープ)
「要するに、疫病と安全に共存して行かなければなりません。ワクチン接種率が高い国もこの方針を実施しています。疫病と共存するためには、国民が5K を始め、新型コロナ予防対策を徹底させることがとても重要です。」
ベトナムの新型コロナとの闘いは新たな段階に入っています。国と全国民の団結と努力により、疫病が効果的に抑制しながら、経済社会が徐々に回復することでしょう。