先頃、第13期国会第8回会議で企業法改正案と投資法改正案が採択されました。これは、ベトナムの企業と投資活動を調整する2件の基本的な法律です。これらの法律の採択は管理者と企業経営者らに高く評価され、投資環境の改善に条件を作り出すと期待されています。
これらには経営分野を制限しないことや、企業は自ら経営方式を決定し、印鑑を管理するなど、多くの開放的な規定が盛り込まれています。また、銀行、保険、証券を除いて、一般企業の設立と管理に関する共通の規定もあります。
国民、企業の経営の自由確保
企業法改正案と投資法改正案が採択されたことは企業に対し、法律に禁止されない分野で事業を行うことに道を開くとともに、各経済セクター間の平等な経営環境をつくり、行政手続きの簡素化やコストの軽減も図られることになります。計画投資省のブイ・クァン・ビン大臣は次のように語りました。
(テープ) Vinh
「今回の改正は、この10年あまりに投資法と企業法の施行に際し発生してきた問題や弱点の克服を目指しています。投資法の基本的な改正はアプローチ方法ですこれまで、投資法に投資経営分野が規定されましたが、改正案には制限、禁止される分野が盛り込まれています。第2、国内企業は投資許可書を必要としません。法律が許可する全ての分野で事業を行う権利があります。また、条件付の分野なら、条件を満たす必要があると定められています。」
この2件の改正案が採択されたことにより、企業は申請手続きを済ませなくても、新分野への進出や事業転換を容易に行うことになります。これにより、投資経営環境が大きく改善され、企業の主体性が高まると見られます。また、投資手続きに関して、投資許可証の発給から投資基準・条件の規定にシフトされています。ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は次のように語りました。
(テープ)
「これらの改正案は企業に対し経営の自由を確保するとともに、有利な条件を最大限に作り出し、行政改革を強化することが狙いです。また、この改正は企業だけでなく、事業を行う全ての主体に対しても適用されるよう、経営に関する法律システムの統一性が確保されます。」
管理機関の試練
今回の改正で投資・経営分野は拡大されますが、企業間の競争や市場での一定の混乱を招くと予測されています。これは管理機関に小さくない試練をもたらすことがよぎなくされます。中部ビントゥアン省選出のレ・ダク・ラム国会議員は次のように語りました。
(テープ)Lam
「企業の管理作業の効果を向上させるためには、国家機関の権限と責任を明確に規定しなければなりません。これは企業の検査・監視に条件を作り出します。」
2件の改正案は来年7月1日、発効されます。これらの法律が国民と企業に新たな原動力をかけ、起業ブームを作り出し、雇用創出や経済発展に寄与すると期待されています。