(VOVWORLD) - 全長265キロを超える北部山岳地帯ライチャウ省の国境線で国境警備部隊は地方行政府と協力し、新型コロナ対策を目指し、不法入国者の防止に尽力しています。
また、国境地域にある各村には拡声器が設置され、少数民族出身の住民にも分かりやすい予防対策の内容が宣伝されています。
ライチャウ省、フオントゥ県、フオイルオン村にはザオ族、ハニ族、モン族など少数民族の21の集落があり、1400世帯、およそ7500人が住んでいます。この地方は中国と接する13キロ以上の国境線があり、最近、不法な出入り行為が多発しています。新型コロナウイルス感染症が外国から現地に侵入することを防ぐため、フオイルオン国境警備庁の幹部、兵士らは公安部隊、医療要員と協力し、固定の検査所6ヶ所と移動検査所2ヶ所を設けています。また、国境警備部隊は地方行政府と連携し、毎日の午後6時から、少数民族出身の住民向けに新型コロナ予防対策に関する放送を拡声器を通じて行っています。この放送は住民に予防対策への認識向上に役立ち、適切な予防方法を提供するとともに、不法な出入国行為の防止に貢献しているとしています。フォントゥ県のフオイルオン国境警備庁のファム・トゥアン大尉は次のように明らかにしました。
(テープ)
「我々は宣伝活動を多様化し、集落での宣伝活動に集中してきました。また、拡声器を通じて、それぞれの世帯向けに宣伝啓蒙を行い、住民らに予防対策への参加に関する誓約書に署名するよう働きかけました。」
一方、フオントゥ県、フオイルオン村人民委員会のリ・ア・ゾ委員長によりますと、新型コロナ予防対策や不法な出入国の防止活動が効果的に行なわれてきました。拡声器を通じて宣伝啓蒙が精力的に進められた結果、地元の全ての家庭は不法な出入国をせず、外国人と接触しないことを確約したとしています。また、フオイルオン村の21の集落で検査グループが設立され、地元での新型コロナ感染状況の監視にあたっています。ゾ委員長は次のように語りました。
(テープ)
「国境警備部隊と地方行政当局との連携について、私達は国境線に検査所を設置しました。また、居住地で拡声器などによる宣伝啓蒙活動を行っています。こうした宣伝活動により、新型コロナウイルス感染症への住民の認識向上が図られました。」
いくつもの河川が絡み合うというフオイルオン村の複雑な地形で拡声器による新型コロナ対策の放送は実際に役立っていると評されています。このような放送のお陰で住民は北西部地域での新型コロナ防止対策に積極的に参加しているとしています。