持続可能な開発に向け ベトナム社会主義的法治国家の建設を促進
(VOVWORLD) - 先頃、「2030年までのベトナム社会主義的法治国家の建設と完備の戦略草案と2045年までのビジョン」策定指導委員会は第1次の草案の策定を完了させました。これはベトナム社会主義的法治国家の建設過程における重要な節目となっています。
ベトナム共産党第13回全国代表大会は「共産党が支配する人民の、人民による、人民のための社会主義的法治国家の建設と完備」を政治システムのドイモイ=刷新事業の重点的な任務と定め、国家の能力と活動効果を向上させ、立法権、行政権、司法権の施行における国家機関の役割、職能、任務、権限を確定するなどを目指す」との方針を固めました。また、人民と企業の正当な権利をインベンション、イノベーションの中心に置き、迅速かつ持続可能な開発を推進していくとしています。
第13回党大会決議を実施するため、昨年5月、政治局はグエン・スアン・フック国家主席を委員長とする「2030年までのベトナム社会主義的法治国家の建設と完備の戦略草案と2045年までのビジョン」策定指導委員会の設立を決定しました。これまで、同指導委員会は3回にわたり国家レベルのシンポジウムを行い、立法、行政、司法に関する実践経験や研究成果を集めました。司法省の元大臣であるホアン・テ・リエン准教授によりますと、これらのシンポジウムでは戦略草案の策定に対する意見集約を行い、専門家、科学者、政策策定者から率直で適切な意見がまとめられました。一方、国家教授評議会・法学教授評議会の議長を務めるダオ・チ・ウク教授はこれらのシンポジウムがベトナム社会主義的法治国家の建設で収められてきた成果を評価し、戦略的な課題を定めたとの見解を述べました。
他方、各機関、団体、組織は複数の座談会や会議、討論会を行い、この草案のそれぞれの領域に対する幹部、公務員、専門家、科学者の意見を集約してきました。去る3月末まで戦略草案策定班はこれらの3つのシンポジウムや27の専門紙から4千ページあまりの資料を集め、草案の策定に活用しています。
先頃、ホーチミン市で行われた第3回国家シンポジウムでグエン・スアン・フック国家主席は「社会主義的法治国家は法による支配の下に置かれ、国家の民主的体制の確保を目指す。ベトナム社会主義的法治国家の建設は近代的な法治国家の普遍的かつ進歩的な原則を導入し、社会主義に志向して、『党の支配に置かれる人民の、人民による、人民のための国家』という特徴を活かす」と強調しました。また、この建設事業はマルクス・レーニン主義と民主主義に関する故ホーチミン主席のイデオロギーーを創造的に活用し、この35年で収めてきた刷新事業の成果を継承して、それぞれの発展段階に見合った段取りで行われる必要があるとしています。さらに、ベトナム社会主義的法治国家の建設と完備はベトナム国家の必至の発展方向であり、時代の流れに合致するとともに、党の一貫した立場、国民の選択で、迅速かつ持続可能な開発、全面的かつ広範な国際統合を図るための差し迫った課題となっているとしています。
「2030年までのベトナム社会主義的法治国家の建設と完備の戦略草案と2045年までのビジョン」の第1次の草案は2013年憲法、国家建設綱領、党中央委員会決議、第13回党大会決議に基づき、策定され、ベトナム社会主義的法治国家の建設と完備の礎となると期待されています。