(VOVWORLD) -今回の首脳会議は多国間協力、アジアと欧州との結合、国際法を基礎にしたグローバルな試練の解決などの議題を集中的に討議しています。
10月18日と19日の両日、ブリュッセルで、EU=欧州連合は「国際的課題のための国際的パートナー」をテーマにしたASEM=アジア欧州会合の第12回首脳会合を主催します。ASEM加盟51カ国の首脳・元首が参加しています。
第12回ASEM首脳会合は非伝統的安全保障の試練が浮上している背景の中で行われています。今回の首脳会議は多国間協力、アジアと欧州との結合、国際法を基礎にしたグローバルな試練の解決などの議題を集中的に行っています。
ASEMの22年間の道のり
ASEMは政治、経済、文化など幅広い分野におけるASEAN=東南アジア諸国連合加盟10カ国とEUの対話の場として1996年に創設されました。同年3月、バンコクで第1回首脳会議を開催しました。その後、日本、中国、韓国も参加し、隔年ごとにアジアとヨーロッパで交互に首脳会議を開催しています。
アジアと欧州各国における経済協力など関係強化を図るのが主な目的です。ASEMの運営規制には首脳会議、外相会議、各分野における専門的閣僚会議、高級実務者会合があります。これまで、ASEMは経済回復、持続可能な開発、国連のミレニアム目標の実現などに対する世界全体の努力に大きく貢献してきました。
新しい試練に対応するため、団結を強化
アジアと欧州が多くの試練に直面している背景の中で開催される今回のASEM首脳会議ではイランの核開発問や朝鮮民主主義人民共和国の件での国際社会の結束や、自由貿易体制の強化、アジア・欧州経済協力の展望などアジアと欧州にとって重要な課題が討議されています。
また、15日、EU理事会は、欧州委員会とEU外務・安全保障政策上級代表兼同委員会副委員長が9月19日に発表した共同コミュニケーションを受け、「欧州とアジアを繋ぐ・EU戦略の基礎要素」に関する結論を採択しました。
この戦略は今回のASEM首脳会合での討議にも反映されます。これはアジアと欧州との結合に対するこの二つの大陸の決意を示すことでしょう。