これは管理機関、企業界、及びそれぞれの市民の適応力を求めます。現在、政府と各地方行政当局は新型コロナウイルス感染症を基本的に制圧した後、企業の困難解決や経済成長の推進を目指す総合的な措置の展開に集中しています。

臨機応変なベトナム

新型コロナ発生後、ベトナム政府は疫病との対応と経済成長の維持という「二重目標」を遂行する姿勢を整えてきました。現時点でベトナムは新型コロナウイルス感染症を基本的に制圧しています。一方、経済分野に監視、企業と市民を対象とするかつてない補助政策が打ち出され、その中に納税期限の延長や借地代の減免、公共投資の実施の加速、新型コロナ収束後の経済回復シナリオの作成などがあります。経済専門家であるグエン・チ・ヒエウさんは次のような見解を述べました。

（テープ）

「 世界の変化につれ、ベトナム経済も変化しています。疫病収束後、人々の間や各国間の交易が大きく変わるでしょう。新たな経済対策に応え、幹部、職員、労働者の再訓練は重要な意義があります。」

新たな状況の中で、電子商取引やリモートワークの強化、グローバル・サプライ・チェーンの再編、国内市場の開拓は新型コロナウイルス感染症による影響の克服に役立つとしています。商工省のチャン・トゥアン・アイン大臣は次のように語りました。

（テープ）

「経済回復と2020年の開発目標の達成を目指し、行動計画を作成しなければなりません。関係機関に具体的な任務を託し、国内外の市場開拓や繊維製品、履物、木工製品、電子製品、加工食品、農産物、水産物など国内製品の消費に集中しています。」

商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭によりますと、新型コロナ収束後、企業の存続と発展を補助するため総合的な解決策を公布する必要があるとしています。ロック氏の話です。

「新型コロナ収束後、世界経済が基本的に変化し、各種のバリュー・チェーンが再編されるとともに、投資貿易活動が逆になるでしょう。また、新たな経営モデルが誕生すると思います。ベトナム企業は新たな状況に適応し、チャンスを活用するよう、人材の準備を周到に行わなければなりません。人材、インフラ、メカニズムに関する厳しい要求に応える必要があります。」

コミュニティの主体的な対応

経済専門家であるグエン・ミン・フオンさんは新たな状況への管理機関の対応は起業に経営モデルの整備にチャンスを与えるであろうとの見解を示し、次のように語りました。

（テープ）

「生産経営計画を調整する必要があります。一つの大きな市場に集中せず、市場の多様化を進めるべきです。一方で、チャンスを最大限に生かさなければなりません。」

こうした中、ベトナムの中小企業協会のメンバーの70％はデジタル化を進めています。経済活動が再開され、社会的距離の確保措置が緩和されている中で、政府、各省庁、コミュニティは新たな状況に適応するような変化をし、経済発展に尽力しています。