新型コロナウイルス感染症の拡大がもたらす困難に直面している人々を支援するため、ベトナム政府は全国民に対し、互いに助け合うよう呼びかけています。また、政府や各部門、機関、人民各層はこの感染症への予防、社会福祉の確保に積極的に参加しています。

先頃、ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会が主宰した新型コロナウイルス感染症の被害者への支援運動の発動式で、祖国戦線のメンバー、企業、銀行などは合計およそ1000万ドルを支援することを公約しました。

8日祖国戦線中央委員会幹部会のチャン・タン・マン議長は、第1段階で、約640万ドルを保健省に手渡しました。この支援金は、新型コロナウイルス感染症予防対策に取り組んでいる各病院の医師や医療関係者を支援するため、医療設備や物資の購入に充てられます。

一方、先頃、グェン・スアン・フック首相は各企業を始め、ベトナム全国民に対し、団結精神を生かして、できる限りこの新型コロナウイルス感染症の予防を支援するよう呼びかけています。フック首相は次のように語りました。

（テープ）

「年齢や収入、社会的地位を問わず、すべての人々はこの支援運動に参加するよう呼びかけています。国が困難に直面している時、ベトナム人ひとり一人が団結精神とお互いに助け合うというベトナム人の美意識を表すチャンスとなると思います」

フック首相と祖国戦線の呼びかけに応じて、これまで、国内外にある数多くの企業や団体、個人が巨額の支援金と医療設備を寄付しました。ゴールデンタイムという株式会社のグェンカクドイ会長は「弊社の幹部や社員は各病院に医療用防護服5500点を寄付したと明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「医師や看護師、医療関係者は新型コロナウイルスの予防に最も重要な人材です。そのため、私達はこれらの人々を支援したいのです。」

ベトナム国民は愛国精神と団結精神を持っています。新型コロナウイルスが拡大し、多くの人々に被害を与えている中で、その精神が高められることでしょう。