(VOVWORLD) - ベトナムの民族解放事業と社会主義構築事業は常に、ホーチミン思想につながっています。現在も、ホーチミン思想はその価値を保っており、ベトナムの建設発展事業の指針となっています。
ホーチミン思想の最も重要なポイントは、平和・仁愛・人文を基に、各民族間の友好を促進させることです。これは、世界の平和・平等・幸福に対するホーチミン主席の大きな希望の現われです。ベトナムが国際社会への参入を進めている背景の中で、ホーチミン思想はより大きな価値を持つと言えるでしょう。
ホーチミン主席と世界各国の友人 |
すべての民族は兄弟だ
1949年9月に、アメリカの新聞記者のインタビューに答えた際、ホーチミン主席は、「ベトナムは全世界の国との友だちになりたい」と強調しました。また、1946年に、ホーチミン主席は「ベトナム・中国の親善」や、「アメリカとの全面的な協力」という政策を提唱しました。
また、これに先立つ1923年、ソ連の記者・詩人Osip Emilyevich Mandelstamさんはホーチミン主席について「彼の行動や発言を通じて、全世界に広がる友情を感じる」と執筆しました。
党歴史研究所の元所長グエン・チョン・フック氏は現在でも世界の団結と友情に関するホーチミン思想は大きな価値を持っていると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「ホーチミン主席が70年前に提唱した「すべての民族は兄弟だ」という精神は今も重要です。現在、各国間の紛争やトラブル、及び、全世界の協力が必要な課題がまだ山積しているからです。」
ホーチミン思想の拡大
1987年11月、ユネスコ国連教育科学文化機関は第24回総会で、ホーチミン主席を顕彰する決議を採択しました。この決議は加盟諸国にベトナムの民族解放の英雄であり、傑出した文化人でもあるホーチミン主席生誕100周年を記念し、世界の人々に民族解放事業に対するホーチミン主席の貢献と偉大な思想への理解を深めるよう呼びかけました。
こうした決議に基づいて、ホーチミン主席を顕彰する活動と、ホーチミン思想を広げる活動は活発に行われており、世界各国の人々にベトナムの国土と人々を深く理解してもらうという効果があります。先ほどのフック氏は次のように語りました。
(テープ)
「これらの活動を通じて、世界各国の指導者・研究者・政治家・国民は、ホーチミン主席の生涯と革命事業だけでなく、ベトナムのことについて理解を深めていると思います。その意味で、ホーチミン主席を顕彰することは世界にベトナム民族を顕彰・紹介することを意味します。」
ベトナムが国際社会への参入を進めている背景の中で、ホーチミン思想を世界に広げることは重要な課題となっています。