新時代における多国間外交活動の促進


12日、ベトナムで、多国間外交政策に関する最初の会議が開催されました。この会議には、国内の各省庁、地方の代表、及び各国の学者、およそ200名が出席しています。グェン・タン・ズン首相も開会式に参列しました。


多国間外交の経験

この間、国際社会への参入が進められている背景の中で、ベトナムは国際的出来事に主体的かつ積極的に参加しており、安全保障問題や、地域と世界の共通発展問題に対する様々な意見を提出してきました。


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会議の様子

地域レベルでは、ベトナムは責任ある一員として、ASEAN共同体作りの促進、ASEANの団結と中核的な役割の強化などに寄与してきました。

世界レベルでは、ベトナムは国連の平和維持活動に参加するほか、IAEA=国際原子力機関理事会議長国、および、国連人権理事会の理事国として選出され、また、ユネスコ世界遺産条約政府間委員会に初めて選出されました。

さらに、今年3月に、UNDP=国連開発計画のヘレン・クラーク総裁はベトナムを持続的経済成長に関する会議の開催地に選びました。

クラーク総裁は次のように語りました。

(テープ) HELEN

「UNDPの2013年の人間開発報告はベトナムがダイナミックな国々の一つであり、人間開発に関する特別に大きな進歩を遂げた国であることを認めています。ベトナムの経済社会発展の成果は国民の大多数の生活改善に寄与しています。経済発展スピードの減速に直面していますが、ベトナム政府は経済成長の促進を目指すために、経済改革を積極的に進めています。」

一方、ベトナムのレー・ホアイ・チュン国連大使は「国連のミレニアム目標の実現における成果や、国連改革事業に対する積極的な貢献などにより、世界の重大問題の解決において、ベトナムの影響力が徐々に高まっている」と強調し、次のように語りました。

(テープ) TRUNG

「国連は3つのプロセスを同時に進めています。1つ目は、2015年までのミレニアム開発目標の実施を点検することです。新たなミレニアム開発目標を提出するハイレベル会議が開かれます。2つ目は、持続可能な開発を目指す目標を構築すること。そして、3つ目は2015年以降の開発目標を設置することです。これらの目標はベトナムの強みとなっています。国連はベトナムからの経験を分かち合いたい意向にあります。」


多国間外交作業の長期ビジョン作り

ベトナムは多国間の協力規制や長期ビジョン作りに積極的に参加するのみならず、2017年のAPEC=アジア太平洋経済協力首脳会議の主催、2020~2021年任期の国連安全保障理事会非常任理事国への立候補に向けて総合計画を立案しています。

ベトナム外交部門の会議で発言に立ったファム・ビン・ミン副首相兼外相は次のように語りました。

(テープ) MINH

「ベトナムは現在の位置をより良子に活かす為に、やり方と方法について良く考える必要があります。ベトナムは地域と世界の活動に主導的かつ積極的に参加するだけでなく、意見を提出しなければなりません。それを通して、地域と世界におけるベトナムの位置が高まります。」

今回の多国間外交会議を主催することにより、ベトナムは多国間外交の実現に向けた経験を積むことが出来ると同時に、地域と世界の発展にさらに寄与してゆくことでしょう。

 

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