日越関係のさらなる強化

 
(VOVWORLD) - 6月2日までのこの訪問は、両国が外交関係樹立45周年を記念する中で行われ、双方間でこれまで達成された成果を評定し、今後の方向を定めるチャンスともなります。

既にお伝えしましたように、日本側の招きに応え、29日、チャン・ダイ・クアン国家主席夫妻は日本国賓訪問を開始しました。クアン主席の日本訪問は今回が初めてですが、これは重要な意義を持ち、両国の指導者らが両国関係を強化していく決意を表明するためのチャンスと見られています。

日越関係のさらなる強化 - ảnh 1       クアン国家主席

展望

近年、ベトナムと日本との関係は迅速かつ着実に発展しています。現在、日本はベトナムの最も重要な経済相手国となっており、ベトナムにODA=政府開発援助を供与する国々の中でトップに、FDI=外国直接投資を行う国々の2位に、観光協力関係を持つ国々の3位に、そして、貿易相手国の4位に立っています。

アナリストらによりますと、両国関係は最盛期にありますが、今後も、さらに発展していく余地は大きいとしています。これは根拠のある評定といえます。

それらの根拠は、この45年間に培われてきた両国関係の土台や、それぞれの国の国益、ベトナムの発展事業における日本の重要な役割と貢献、CPTPP=包括的かつ先進的環太平洋連携協定を含め多国間フォーラムでの両国の積極的な協力・協調などとなっています。

加えて、日本在留ベトナム人共同体も両国を結びつける架け橋としての役割を果たしています。これに関し、ベトナムのグエン・クオク・クオン駐日大使は次のように明らかにしました。

(テープ)

「日本在留ベトナム人共同体の多くの協会、団体は互いに団結し、支援しあい、母国の発展事業と両国関係の強化に積極的に貢献しています。こうした中、日本駐在ベトナム大使館はその力を集めるコモンハウスとなっています。」

多国間フォーラムでの緊密な協力

日本関係だけでなく、日本とベトナムは国連や、ASEAN、APEC、ASEMなど多くの多国間フォーラムでも密接に協力しています。ベトナムは日本の国連安全保障理事会常任理事国入りを支持しています。特に、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)問題に関し、両国は積極的に支援し合っています。

先ほどのクオン大使は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムと日本は多くの共通の戦略的利益を持っています。海上問題に関しても、立場が近いです。ベトナムは日本がベトナムの立場を支持することを高く評価しています。両国は、あらゆる紛争を1982年国連海洋法条約を含め国際法に従って平和的措置で解決する必要があるとの点で一致しています。」

日本に滞在中、天皇皇后両陛下はクアン国家主席夫妻と会見されるほか、宮中晩餐会を催されます。また、安倍晋三首相はクアン国家主席と会談し、夕食会を催す予定です。さらに、クアン主席は日本の国会、政界、経済界、科学界などの代表と会合を行い、両国関係や、国際場裏での協力・協調の強化策などについて意見交換をする予定です。

両国関係が良好に発展している中で行われる今回のベトナム国家主席の日本国賓訪問が両国間の協力を新しい発展段階に押し上げることは間違いないでしょう。

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