(VOVWORLD) - 先週末、ハノイで、第2回米朝首脳会談が行われました。共同声明は発表されていませんでしたが、アナリストらによりますと、今回の首脳会談は重要な意義があり、関係者間の立場の隔たりの縮小や、朝鮮半島での非核化のための土台づくりに貢献するとしています。
ハノイでの米朝首脳会談は共同声明が出されないまま、終えました。しかし、緊張を緩和し、今後の対話の道を開くものと評されています。
楽観的な兆し
(写真:VNA)
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会談の前にも、「今回は、突破口を切り開きにくい」との予測が出されました。実際、朝鮮半島での核問題は数十年間に続くアメリカの4代の大統領の大きな関心事となっています。そのため、第2回米朝首脳会談は、もし共同声明が達成できなくても、楽観的な兆しを見せていると分析されています。会談で、米朝両首脳は一定の合意に達しました。
これらは、朝鮮側が核・ミサイル実験の中止を確約することや、アメリカが制裁を強化せず、韓国との大規模な共同軍事演習を行なわないと確約することなどです。アメリカと韓国は2日、米韓両軍で毎年実施している大規模な合同軍事演習について終了すると発表しました。
今後は、より小規模な合同演習を実施します。大規模演習の終了は、緊張を緩和し、朝鮮半島の完全な非核化を達成する外交的な取り組みを支援する考えを反映したものと説明しています。大規模な2つの演習「フォール・イーグル」と「キー・リゾルブ」は今春の実施が予定されていました。こうした演習について、朝鮮民主主義人民共和国は反発を示していました。
世論が注目している点はもう1つあります。これは、双方が首脳会談で、相互尊重や、親善的な態度を示したことです。したがって、第2回首脳会談は建設的な雰囲気で開催されました。これは、米朝両国がいずれも非核化問題を重視していることを示すものとみられています。
特に、双方は交渉を継続することを示唆しています。金正恩委員長は、「トランプ大統領と再会する」と言明するとともに、会談の成功を目指すトランプ大統領の努力を高く評価しました。一方、トランプ大統領は、ピョンヤンとの対話を継続したい意向を表明しました。
今後の展望
いかなる交渉にとっても、信頼醸成は成功を決定する重要な要素といえます。米朝両首脳が再び会うことで一致し、交渉を継続したい意向を確認し、相互尊重を表明することはその信頼醸成や、今後の対話・交渉の土台作りに役立つものといえます。
今後の道のりは容易ではありませんが、米朝をはじめ、関係者の誠意、善意、努力、国際社会の支持・支援などにより、近いうちに、米朝両国は合意を達成するものと期待されています。