(VOVWORLD) -長年来、ベトナムと朝鮮との良好な伝統的友好関係が両国民により維持、発展され、多くの分野に成果を収めました。
1日、ベトナムのグェン・フー・チョン共産党書記長・国家主席の招きに応じて、朝鮮民主主義人民共和国の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長はベトナム公式友好訪問を開始しました。金氏の今回のベトナム訪問は長年にわたり発展してきた両国間の伝統的友好関係を継承すると共に両国間の今後の広範な協力チャンスを切り開くものです。
長年来、ベトナムと朝鮮との良好な伝統的友好関係が両国民により維持、発展され、多くの分野で成果を収めています。
ベトナムと朝鮮との長期的な関係
ベトナムと朝鮮民主主義人民共和国は1950年に外交関係を樹立しました。1957年に、ホーチミン主席は朝鮮を訪問しました。その翌年に、朝鮮の最高指導者である金日成(キムイルソン)朝鮮労働党中央委員会総書記がベトナム公式訪問を行ないました。
ベトナムがアメリカ帝国主義者との戦いが行われた1964年~1969年まで、朝鮮はベトナムに軍事設備を支援すると共に飛行士をベトナムに派遣し、ベトナムの抗米救国闘争を支援してきました。1964年、キムイルソン総書記はベトナムを非公式訪問しました。
1960年代、朝鮮はベトナム人学生、幹部の育成を支援しました。当時、朝鮮に留学していた留学生の一人チュオン・バン・グェン( Truong Van Nguyen) さんは次のように語りました。
(テープ)
「1965年~1972年にかけて、朝鮮に留学しました。当時、朝鮮の人々はベトナムに温かい気持ちを与えました。特に、金総書記はベトナム人留学生に深い関心を寄せました。私が留学期間中、金総書記は3回にわたり、私たちの元を訪れ、ベトナム人学生と親族のように親切に話し合いました。世界情勢が大きく推移していますが、ベトナムと朝鮮との友好関係に変わりはないと思います」
両国関係が樹立してからの70年に、両国間の友好関係が多くの成果を収めており、今日まで維持、発展されてきました。
ベトナムと朝鮮、広範な協力に向かう
2011年、朝鮮の最高指導者に就任したキムジョンウン労働党委員長は核開発と経済建設を同時に進める「並進路線」を主張しましたが、2016年5月に行われた朝鮮労働党の第7回大会で、朝鮮は核開発と経済建設を同時に進める「並進路線」から経済に集中する新路線への転換することを決定すると共に2016年~2020年の発展戦略を提出しました。朝鮮は自国を科学技術強国に発展させる目標を掲げています。
外交関係において、朝鮮は 同国の主権を尊重する世界各国と友好関係を結び、平和と公平な世界づくりに努力することを主張しています。
一方、ベトナムに対して、朝鮮はそれぞれの国の需要と潜在力に見合う分野において協力と交流を維持することを望んでいます。2018年に行われたイベントで、ベトナム駐在朝鮮民主主義人民共和国のミヨン・ギル大使は次のように語りました。
(テープ)
「朝鮮はかつてキム・イルソン総書記とホーチミン主席が培ってきたベトナムとの協力関係を重視し、その関係のさらなる発展のため全力を尽くします。これは私たちの終始一貫した立場です」
去る2月中旬、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相は朝鮮民主主義人民共和国を公式訪問しました。訪問の際に、ミン氏は「ベトナムは今後も、朝鮮との協力を引き続き強化すると共に、経済発展、国際社会への参入に関する経験を分かち合う用意がある」と強調しました。
両国間の良好な伝統的友好関係を基礎に今回行われているキム・ジョンウン委員長の今回のベトナム公式友好訪問は両国に新たな発展チャンスを作り出すことでしょう。