(VOVWORLD) -この30年間、アメリカ国際開発庁は、ベトナムの数百万人の一般的な身体の不自由な人々を補助してきました。
先ごろ、ベトナム戦争後の地雷・不発弾と枯葉剤被害克服指導委員会(いわゆる、701号指導委員会)はUSAID=アメリカ国際開発庁と連携して、枯葉剤被害者補助プロジェクトの実施に関するセミナーを開催しました。これらの枯葉剤被害者は、ベトナム戦争中にアメリカ軍が枯葉剤を散布したドンナイ省を始めビンフォク、テイニン、ビンデイン、クアンナム、トアテイェンフエ、及びクアンチの7省に住んでいます。
このプロジェクトに基づき、向こう5年間、アメリカ国際開発庁と701号指導委員会は、労働傷病軍人社会事業省、保健省、及び、その7省の人民委員会と連携して、介護サービスの提供、リハビリサービスシステムの能力向上、社会サービスの発展を行うことになります。また、アメリカ国際開発庁は、介護活動や、診療治療、リハビリ、生活の質的改善、体の不自由な人々の社会復帰の確保を目指して、ベトナムに5千万ドルを援助します。
アメリカ国際開発庁ベトナム環境発展事務所クリストファー・エイブラムス所長は「このプロジェクトは、両国間の協力プロジェクトの成功を受け継ぐ活動である。アメリカ国際開発庁は、身体障害者の健康ケア、医療補助、生計に関する経験を持っていることから、このプロジェクトの円滑な実施に向けてベトナムを補助してゆく。」と明らかにしました。
一方、ベトナム国防省のグェン・チ・ビン次官は「この数年間、戦後の地雷・不発弾の除去プロジェクトを実施すると共に、ベトナムはアメリカと連携して、枯葉剤被害者の健康ケア、医療治療、リハビリ、整形、社会復帰など活動を展開してきた。これらの活動は、有意義で適切なものであり、今後も、拡大される必要がある。ベトナムに住む枯葉剤被害者は大勢いますので、彼らの家族と社会全体の負担を減らすことは、差し迫ったことであり、人道的な意義がある。」と強調しました。
現在、ベトナムには約800万人の身体の不自由な人がいます。枯葉剤を散布された7省だけには、16万3千人の重度の障がい者がいます。大多数の人々は、戦争の被害者であり、生活上で色々な困難に直面しています。
この30年間、アメリカ国際開発庁は、ベトナムの数百万人の一般的な身体の不自由な人々を補助してきました。