(VOVWORLD) -ベトナムの汚職とその闘いは、世界各国の特別な関心を受けています。ベトナムでは、過去90年間、ベトナム共産党は、常に党建設と綱紀粛正、及び、汚職防止対策に気を配っています。第13回党大会を来年に控えて、汚職防止対策に向けた決意はさらに固められています。
2020年7月25日に開催された第18回汚職防止対策中央指導委員会会議=hanoimoi.com.vn |
2011年の第11回党大会の文献は「一部の少なくない党員の政治、思想、道徳、ライフスタイル面での腐敗状態、そして、汚職、浪費、官僚の不祥事と社会悪の状態は、食い止められずに、引き続き複雑に推移している。」と警告しました。
党建設、綱紀粛正に関する第11期党中央委員会第4回総会決議を5年間にわたって実現して以来、それらの状況は好転しました。しかし、第12期党中央委員会第4回総会決議は「汚職、浪費、不祥事はいまだ深刻であり、国家機関の重要ポストを務める党員に集中している」と評価しました。そういうわけで、党と国家は常に汚職防止対策を長期的かつ困難で複雑な闘いとして見なしています。
汚職防止対策中央指導委員会委員長を務めるグエン・フ・チョン党書記長・国家主席は次のように強調しています。
(テープ)
「ベトナムは、法治国家であり、党の統一した指導の下で活動しています。個々人の意見は異なりますが、集団の利益に応えなければなりません。それぞれの幹部は、党員の資格で、私的利益を絶対に追求してはなりません。」
この数年間、関連各機関は、中央の管理下にある110人の幹部に対し汚職事件と故意に不正行為に関与したため取り締まりを行いました。各レベルの人民裁判所は、汚職行為などに関与した事件8883件、およそ1500人の被告を起訴しました。最高人民検察院のグエン・フイ・ティエン副長官は次のように明らかにしました。
(テープ)
「最高人民検察院は、公安省、最高人民裁判所と連携して、汚職防止対策中央指導委員会の指導の下による複数の大きな汚職事件の調査、訴追、裁判を集中的に指導してきました。司法活動の検査作業は、厳格に行われ、高い効果を遂げました。」
他方、第7軍管区司令部のチエウ・スアン・ホア元司令官は「およそ90年間の経験を持つベトナム共産党は、汚職との闘いに向けた多くの長期と短期的な戦略を策定してゆくはずだ」との見解を明らかにし、次のように強調しています。
(テープ)
「汚職との闘いは断固として継続しなければなりません。特に、若い幹部が汚職行為に関わらないように、彼らを教育する必要があります。」
2016年以来、政治局、書記局は、党と政治システムの建設、汚職防止対策の強化に関する80件の文書を出しました。2020年7月25日に開催された第18回汚職防止対策中央指導委員会会議で、チョン党書記長・国家主席は、次のように語りました。
(テープ)
「今後は、政治的任務を集中的に実現することです。特に、各レベル党総会、第13回党大会を成功裏に開催するために、全力を尽くさなければなりません。」
これまでの汚職防止対策の成果は、「人民の、人民による、人民のための社会主義的法治国家建設」に向けたベトナムの党、国家、国民の努力を示しました。