汚職防止対策の強化

(VOVWORLD) - 昨年末、情報通信省の元大臣2人は汚職に関与した疑いで訴追され、裁判にかけられました。これは、ベトナムの党と政府が重視している汚職防止対策事業が引き続き促進され、多くの成果を収めていることを示す証とみられています。

汚職防止対策の強化 - ảnh 1   汚職防止対策を断固として進めるよう指示する        チョン党書記長・国家主席

2019年、ベトナムでは、およそ500人の幹部が関与した200件以上の汚職事件の裁判が行われ、その中には、大規模な事件もあります。被告たちは、職権乱用や、贈収賄、経済に関わる規定・法律違反などの罪名で起訴されました。汚職防止対策に対する党と政府の強固な姿勢や、政策、具体的な措置は、幹部・党員を含め国民の支持を得ています。ハノイ市民の1人の話です。

(テープ)

「私も党員ですが、この数年間、党と政府の強固な態度をみて、大歓迎です。言行一致ですね。現職の幹部だけでなく、退職した幹部も厳格に処理されました。これは政治ステム全体の決意を示しているといえます。」

2019年、ベトナム共産党中央検査委員会も多くの事件を発見し、党政治局や、書記局、中央執行委員会に対し、数多くのハイレベルな幹部の処罰を提案してきました。これを踏まえ、党政治局や、書記局、中央執行委員会は70人の中央レベルの幹部の懲戒処分を行いました。ホーチミン国家政治学院のグエン・チョン・フック博士は次のような見方を示しています。

(テープ)

「党の建設・綱紀粛正事業において、法律・規定・党条例に違反した幹部の懲戒処分は重要なもので、党内部の健全化に役立っています。いかなる高いポストを務めても、法律・規定・党条例に違反したら、懲戒処分の対象となります。」

各地方でも、汚職防止対策活動が強化されています。公務員が私利私欲のため職務執行を装ってやった行為、市民と企業を困らせる行為などは厳罰の対象となっています。これは幹部・公務員の意識向上にも貢献しています。こうした中、ベトナム共産党は、今後も汚職防止対策を強化していく方針を打ち出しています。ホーチミン国家政治学院のホアン・チ・バオ博士は次のように語りました。

(テープ)

「党は、『例外なく』という汚職防止対策に関する政治的決意を掲げています。これは正しい態度・姿勢で、党の健全化と指導力の向上などを目指すものです。これまで、その事業は多大な成果を収め、党建設・綱紀粛正・健全化に積極的に貢献しています。」

2020年、第13回党大会へ向けて、各レベルの党委員会大会が相次いで行われることから、党内部の健全化を目指す汚職防止対策は重要性を増しています。これからも、その事業は促進され、国の発展事業に貢献していくでしょう。

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