(VOVWORLD) - この数日、ハノイで開催中の第13期党中央委員会第5回総会では省レベルの汚職防止対策指導委員会の設立が主要議題の一つとして取り上げられてきました。
これは汚職防止対策を促進するために適切な措置であるとされています。およそ30年前にベトナム共産党が示した国の建設防衛発展事業に深刻な影響を与える危険な要素には汚職があります。
全社会がコンセンサスを強化
ベトナム共産党書記長が委員長を務める汚職防止対策中央指導委員会は、これまでに汚職防止対策で多くの成果を収め、党中央委員会、政治局、書記長、中央検査委員会は、違反した中央直轄の党組織や幹部を処罰しました。これは党と国家に対する国民の信頼醸成に役立っています。 現在、中央直轄の5つの省と市は汚職防止対策指導委員会を設立し、党委員会に対し汚職対策に関するアドバイスを行っています。なお、省レベルの汚職防止対策指導委員会の設立計画案に意見集約が行われた結果、63の省・市の党委員会はこの計画に賛同しました。
本総会で開会演説に立ったグエン・フー・チョン党書記長は次のように語りました。
(テープ)
「党中央委員会に省レベルの汚職防止対策指導委員会の設立計画案を精査するよう求めます。これは中央から地方までの汚職防止対策を一体化させ、全政治システムのコンセンサスを強化することが狙いです。これにより、今後、汚職防止対策が効果的に実施されていくでしょう」
適切な主張
省レベルの汚職防止対策指導委員会の設立は中央指導委員会の指導力を強めると期待されています。省レベルの汚職防止対策指導委員会は中央から地方までの汚職防止対策の統一化と効果向上に貢献するとしています。
国会・国防安全保障委員会の元委員であるグエン・マイ・ボ少将は次のような意見を述べました。
(テープ)
「省レベルの汚職防止対策指導委員会の設立は政治局、書記局だけでなく、省レベルの党委員会の管理下の幹部を対象に汚職防止対策を強化し、この案件に関る全政治システムのコンセンサスを示すものです。この委員会の設立は適切な取り組みだと思います」
ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会の委員であるグエン・ビェト・チュック氏によりますと、省レベルの汚職防止対策指導委員会は地元の不正を適宜解決するとともに、地元の要求に応え、活動範囲を拡大し、適切な予防対策を実施することができるとしています。
省レベルの汚職防止対策指導委員会が設立されれば、今後汚職防止対策の効果発現に寄与し、国民の要望に応えられるでしょう。