社会保障は国の安定と発展にとって必要な制度です。2014年、ベトナム経済は多くの困難に直面しましたが、多くの社会保障政策が効果的に実施されてきました。
2014年に、ベトナムは社会保障政策の実施に多くの成果を収めました。その結果、就職者の数が増えることや貧困世帯の割合が減少したこと、社会保険への加入者が増えることになりました。
労働分野において、2014年雇用が創出された人の数は160万人に達し、前の年と比べて3,7%増となりました。その他、貧困者、少数民族出身者、6歳以下の児童が無料で医療保険に加入できるようになりました。ベトナムは少数民族の人々を対象に、生活用地、生産用地、生活用水を提供すると共に、およそ10万の貧困世帯に低金利融資を行いました。2014年末現在、全国の貧困世帯の割合が前の年と比べて1,8%から2%削減されました。
経済が多くの困難に直面しているにも関わらず、国会は依然として最低賃金の引き上げを決定しました。今回の最低賃金の引き上げの対象者は革命功労者、定年者、低所得者です。労働傷病軍人社会事業省のファムティハイチュェン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「2014年、経済が多くの困難に直面しましたが、政府は低所得者、革命功労者を対象に、最低賃金の引き上げを行いました。これは賃金問題を徹底的に解決するものではありませんが、人文的な決定です。」
一方、2014年、ベトナムは多くの病院を新築、拡張すると共に、海や島での医療発展に関心を寄せました。社会保険や医療保険の加入者が日増しに増えてきました。医療保険の加入者は総人口のおよそ72%に達しました。国会の社会問題委員会のブイ・シ・ロイ副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「昨年、政府は社会保障政策を効果的に実施しました。私たちは社会保障政策や社会福祉政策の実施に、国家予算の18%を支出しています。特に、私たちは革命功労者に対する政策をきちんと実施しました。」
2015年、ベトナムは貧困世帯の割合をおよそ2%減らし、160万人に雇用を創出すること、都市部での失業率を4%以下にするという目標を掲げています。これらの目標を実現させるため、政府は職業教育や雇用創出、貧困世帯の持続的な削減などに力を入れます。グェン・タン・ズン首相は次のように語りました。
(テープ)
「少数民族の人々が森林の保護、開発、畜産や栽培業の発展により、貧困状態から脱出させるように支援しなければなりません。これと同時に、生産用地、生活用地、生活用水、医療、教育、農業奨励、科学技術の導入などの面においても補助政策をとる必要があります。政府はこれらの政策に関する提案を討議しており、まもなく発布します」
具体的な政策を実施すると共に、今後、雇用法、社会保険法改正案、職業訓練法などが発効することは社会保障政策の実施に重要な法的基礎を作り出します。
ベトナムは多くの困難に直面している背景の中で、社会保障政策を効果的に実施していることはベトナム政府の大きな努力の現われでしょう。