(VOVWORLD) -多くの省庁・部局は、社会経済開発の推進、経済成長の目標を達成するために、あらゆるリソースと利点の活用を継続しています。
世界における原油と食料の価格が変動し、幾つかのサプライチェーンが寸断される一方、国内における自然災害や、塩害、気候変動などが深刻になると予想されています。このような背景の中で、多くの省庁・部局は、社会経済開発の推進、経済成長の目標を達成するために、あらゆるリソースと利点の活用を継続しています。
信用成長の推進、経済への資本注入
資本注入は経済開発に向けた重要な要素であるとされています。2024年初頭から、国家銀行は、信用成長率を15%にするという目標を設定しています。同時に、生産、経営、優先的な分野、投資、消費、輸出などに融資を行うとともに、リスクが発生しやすい分野における信用を厳格に管理する方針です。
ダオ・ミン・トゥ国家銀行副総裁は次のように明らかにしました。
(テープ)
「今年、国家銀行は、信用活動の運営メカニズムを刷新するとともに、企業や個人に融資を行う商業銀行に便宜を図る方針です。その一方で、困難な状態に陥っている企業に対し、返済期間の延長、借金の延期などを継続します」
これに先立つ2月初めに、国家銀行は、信用組織に対し、顧客の融資へのアプローチに便宜を図るため、融資申込手続きの簡素化、デジタルトランスフォーメーションの導入の強化を指導しました。
あらゆるリソースと既存のメリットの活用
今年はじめからの2ヶ月間、農・林・水産物の輸出総額は、およそ100億ドルに達し、昨年同期と比べ約1.5倍に増加しています。多くの農産物は、数量の面で増加しただけでなく、販売価格も高い水準にのぼっています。農業農村開発省は、輸出向けの農産物の付加価値の伸び率を維持するため、貿易振興や、市場拡大に注力しています。
ティエン次官 |
同省のフン・ドゥク・ティエン次官は次のように明らかにしました。
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「ベトナムは、家禽と水産物の輸出市場の拡大に集中する方針です。これに基づき、農業農村開発省は、オランダの飼料製造デハウス(DeHeus)と連携して、ハラール食品市場に鶏肉の輸出を行うことになります。また、水産物局に水産物市場の開発に集中するよう指導しています」
一方、観光部門は今年も、大きな市場、特にベトナムの戦略的な相手国において観光振興活動を推進する方針です。文化・スポーツ・観光省所属観光局のハ・バン・シエウ副局長は次のように語っています。
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「今年の成長率の目標を達成するために、私たちは、観光従事者の育成、観光のサービスとインフラの質向上、観光活動向けのデジタルトランスフォーメーションの推進に注力する方針です。特に、日本や、中国、韓国、そして、アメリカ、インドなどの大きな市場における観光振興活動の推進に取り組んでいます」
世界情勢が予想できないほど複雑に推移し、ベトナムの経済開発にマイナスの影響が及ぶ背景の中で、各省庁・部局がリソースや、メリットを主体的に活用することは、経済開発目標を現実化するための相応しい方向であるとされています。