（写真：Trần Mai Hưởng）

今年、ベトナムは南部完全解放祖国統一を目指す1975年春の一勢攻撃と総蜂起の最終作戦となったホーチミン作戦勝利44周年を記念します。この作戦はアメリカ帝国主義者に対する戦いを終結させ、ベトナムの歴史に転換点を作り出し、独立・統一・社会主義へ進むという新しい時代を切り開きました。

これは世界史的な出来事です。ベトナムの抗米救国闘争の勝利はベトナムの革命英雄主義の力とベトナムの知恵を示すと言えます。この勝利を作り出す要因は様々ですが、決定的な要素にはベトナム共産党の正しい指導とベトナム国民の偉大な力があります。

正義の戦い

「南部の抗戦」という歴史書の編纂を担当するグループの責任者であるグェン・チョン・スアットさんは「ベトナムの抗米救国闘争は国の独立と自由を勝ち取るための戦いであることから、国民全体の力を集めることができた」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「この闘争の指導者は優れた知恵に恵まれている他、ベトナムの千年の歴史の伝統を受けついでいると思います。ベトナム共産党は『人民の力を活用すれば必ず勝利を収められる。革命の力は幹部だけでなく、人民にあるからだ』と言いきりました」

ベトナムの抗米救国闘争において南部の人々は非常に重要な役割を担っていました。南部の人々それぞれは自分のやり方で愛国心を示しました。戦争中、「わが同胞のため歌う」という運動に参加したベトナムの作曲家トン・タット・ラップ ( Ton That Lap) 氏は次のように語りました。

（テープ）

「生徒、学生の声は同胞の声でもあります。そのため、生徒、学生の歌声は祖国防衛に対する意識を喚起しました。その歌声はこの闘争における武器となり力を発揮しました」

人民は革命のすべての勝利を決める

国防省のファム・バン・チャ元国防省は「人民の力がなければ、南部完全解放・祖国統一を実現することはできない」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「人民の力がなければ、革命は成功できません。南部完全解放、祖国統一を目指す闘争において、南部人民の愛国心は勝利を作り出しました」

人民の力は南部完全解放祖国統一を成し遂げた1975年の勝利を決定しました。その勝利の精神を発揮して、現在、ホーチミン市は同市の経済社会発展に全力を尽くしています。