(VOVWORLD) - ベトナム共産党の第13回全国代表大会に提出される政治報告案には大会のテーマや総合的な目標、発展方向、戦略的な解決策、重点的な任務などが盛り込まれています。具体的には21世紀の半ばに、ベトナムが社会主義を志向する先進国へと成長するという目標が掲げられています。
フ教授 |
中央理論評議会の副議長であるフン・ヒュ・フ教授は「幸福で繫栄した国家づくりという目標はドイモイ=刷新事業が開始されてから35年後、確立されたベトナムの着実な地位、潜在力や党と国民が積み重ねてきた経験に対する確信とチャンスの予測、分析を基礎としたものであると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「国家発展への渇望は我が民族の底力を示すものです。どのように渇望を現実に移すかが課題となっています。政治報告案は国民の幸福を強調しました。新型コロナへの対応に際し、幸福感は高い所得や迅速な成長に依存するのではないことが分かりました。最も重要なのは平穏な生活です。」
ヒエン国会副議長 |
幸福で繫栄した国の構築へ向けての渇望は具体的な発展ロードマップの科学的な基礎により培われたものです。第13回党大会の政治報告案はこれまでの党大会を継承し、国の実情と世界の発展の動きを基礎に2045年をめどにベトナムは所得水準が高い先進国へと発展するという具体的な目標を設定しました。フン・クォク・ヒエン国会副議長は「国民は物質的な富だけでなく、文化的・知的生活と幸福を必要とする」との見解を示し、次のように話しました。
(テープ)
「ホーチミン主席は独立、自由、幸福のベトナムを構築するという目標を設定しました。ですから、豊かな国民、強固で幸福な国づくりを進める必要があると思います。先ごろ、ある地方は政治報告に初めて『幸福』の言葉を盛り込みました。第1として国民の満足度、第2として健康に関する指標が取り上げられました。これは新たな点です。」
祖国の建設防衛に向けて持続可能な発展を遂げるという目標は社会発展の管理や社会関係の調和、社会的安定と持続可能な発展の確保、リスクの監視と処理などの措置を通じて、国民の自由、平等、全面的な発展の確保により、実施されるべきであるとしています。また、公平で平等な社会を目指す上で、経済発展政策を社会政策と連携させ、経済発展を国民の生活水準の改善と結び付けるとともに、国民がドイモイ=刷新事業や社会主義建設事業の成果を享受するよう確保しなければなりません。
国会・社会問題委員会のブイ・シ・ロイ副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「すべての市民が最低限の生活を送れるよう、社会保障が確保されなければなりません。我が国家は社会保障の確保に尽力しています。ベトナム人誰一人も最低限以下の生活水準に陥らないよう希望しています。党は社会補助金を引き上げ、革命功労者の優遇政策を改善する方針です。社会保障政策を精力的に実施すればするほど、貧富の格差は縮小されるでしょう。」
幸福で繫栄した国の構築は国家の価値、地位の向上とベトナム人の力の発揮に結びつける必要があります。また、社会主義建設事業、民族大団結、政治システムの総合的な力、質の高い人材の発揮、科学技術、インベンション・イノベーションの活用に力を尽くさなければなりません。