第15期国会第1回会議に出席する党と国家の指導者ら＝TTXVN

既にお伝えしましたように、7月20日、ハノイで、第15期国会第1回会議が開幕しました。開会式で発言に立ったグエン・フ・チョン党書記長は、国家の最高権力機関である国会の役割を強調したうえで、「国会は、この75年間に収められた成果や、経験を活かし、活動の効果向上に力を入れていく必要がある」と訴えました。

チョン書記はその冒頭で、「第15期国会第1回会議に新しい発展段階を切り開く」との確信を表明し、議員らにお祝いの言葉を述べました。

国会の成果

チョン書記長は、75年の国会の歴史を振り返り、「国会は常に全民族とともに歩み、国家の最高権力機関としての役割を立派に果たし、立法や、監視、対外、重大の問題の決定などに多大に貢献してきた」と評価しました。

立憲に関し、これまで、国会は5件の憲法を制定しました。これらは、1946年憲法や、1959年憲法、1980年憲法、1992年憲法、2013年憲法となっています。立法活動に関し、国会は複数の法律を改正・制定し、党と国家の路線の具体化や、法律システムの健全化・完備、国の防衛・建設事業の促進、国防・安全保障、国際社会への参入事業の深化などに有利な条件を作り出してきました。

また、国会の監視活動は国家機関の能力向上や、困難解決などに寄与しています。さらに、国会の決議は、少数民族や、宗教、財政・金融など国の重大な問題解決に基礎を作ったとしています。チョン書記長は次のように語りました。

（テープ）

「この75年間に収められてきた国会の成果は党の正しい指導によるものといえます。国会は常に、党の政策・路線を貫徹し、それらの政策・路線を具体化されました。これは、国会と国民との緊密な関係を示すものでもあります。というのは、立憲・立法・監視などのために、国会は常に、国民の意見に耳傾けるからです。したがって、国会は国民の最高代表機関となっています。」 

重大な政策の具体化

このように語ったチョン書記長は、「ベトナムは工業化・近代化事業を進めており、複数の重要な任務を実施しなければならない」と指摘したうえで、国会に対し、「自らの役割を発揮させ、国のあらゆる活動に法的枠組みを作り出し、法律システムの完備を促進していくよう」求めました。チョン書記長は次のように語りました。

（テープ）

「当面、国会は、第13回党大会が出した重大な政策を具体化・体制化させることや、第15期国会のあらゆる活動を準備すること、活動の効果を向上させることなどに力を入れる必要があります。これは国民と有権者の願望に応えるものです。国会議員らが責任感を高め、国民と祖国に奉仕する精神を掲げ、自らの任務を全うするよう期待します。」

このように語ったチョン書記長は、今後も、国会が国民の最高代表機関としての役割を立派に果たし、国のドイモイ事業に貢献していくことへの確信を表明しました。