(VOVWORLD) - 今回の会談は、朝鮮半島の非核化と平和体制構築において大きな前進を作り出すと期待されています。
来たる27日と28日の両日ハノイで開かれる2回目の米朝首脳会談まで2週間となり、韓国、朝鮮民主主義人民共和国、アメリカ、ベトナムが外交活動を加速させています。今回の会談は、朝鮮半島の非核化と平和体制構築において大きな前進を作り出すと期待されています。
1度目の米朝首脳会談 |
意義ある大きな会談
昨年の6月にシンガポールで、アメリカのトランプ大統領と朝鮮民主主義人民共和国のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長による1回目の米朝首脳会談が行われ、米朝関係の新しい段階を切り開いただけでなく、朝鮮半島での非核化と平和にとっても歴史的転換点になると 評されていましたが、両国には非核化の内容に関する立場の違いがあるため、実質的な進展を見せていません。
先月31日、朝鮮との交渉を担うアメリカのビーガン特別代表は、アメリカの大学で朝鮮政策について講演し、2度目の米朝首脳会談で朝鮮に求める要求に触れました。その中で、ビーガン氏は「非核化の完了に向けては、大量破壊兵器とミサイル計画の包括的な申告を行い、全体像が完全にわかる必要がある」と述べ、朝鮮は核兵器の申告と核施設の査察を受け入れる必要があると改めてくぎを刺しました。
ビーガン氏は経済制裁については、非核化が実現するまで解除しないと強調しましたが、アメリカでは、朝鮮から非核化に向けた措置を引き出すために何らかの譲歩を行うのではないかという見方が強まっています。
2回目の米朝首脳会談を前にして、両国間に依然として隔たりがあったものの、今回の会談は朝鮮の非核化と平和回復につながると期待されています。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、「すでに大筋で合意している『朝鮮半島の完全な非核化と新たな米朝関係、朝鮮半島の平和体制』をさらに具体化し、目に見える形に進展させる大きな転換点になるだろう」と述べました。ベトナム、中国、日本なども今回の会合で具体的な成果を収めることを期待しています。
積極的な準備
この間、関係各国は2度目の米朝首脳会談の準備作業を精力的に進めています。米朝の高官らは数回にわたって実務協議を行ない、両国間に残されている溝を埋めることを目指しています。
また、2回目の米朝首脳会談について議論するため、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とアメリカのトランプ大統領が来週にも電話会談する見通しです。そして、17日に、アメリカと韓国の高官らは、2度目の米朝首脳会談の議題について話し合う予定です。
アメリカのビーガン特別代表は11日、ワシントンで韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長や与野党国会議員と会見した際、「米朝首脳会談まで2週間しかないため、あらゆる難題を解決することは困難だが、一定の合意ができれば可能性はある」と期待を寄せました。