第36回ASEAN首脳会議・新常態の優先課題を展開

(VOVWORLD) - 22日、ベトナムでASEAN =東南アジア諸国連合の第36回首脳会議の初めての活動が開始されました。この会議は新型コロナ感染が世界的に拡大し、世界各国、とりわけASEAN諸国の経済社会、国民の生活にマイナス影響をもたらしている背景の中で開催されたものです。

ベトナムはASEAN 2020議長国として今回の会議が新常態に見合うような一定の成果を収めるよう尽力しています。

「結束と主体的適応」に努力

新型コロナ感染拡大により、ASEANの第36回首脳会議は今月26日、オンラインの形で開催されます。ASEAN2020の議長としてグエン・スアン・フック首相は開幕式、全体会議、デジタル時代での女性のエンパワーメントに関する特別討論会、ASEAN諸国の指導者とAIPA=東南アジア連議院総会やASEANの青年代表、ASEANビジネス諮問評議会などとの対話を主宰します。また、第41回AIPA議長を務めるグエン・ティ・キム・ガン国会議長はベトナムを代表してデジタル時代での女性のエンパワーメントに関する特別討論会でスピーチを発表するとともに、ASEANの指導者とAIPAとの対話に参加する予定です。

これに先立つ6月22日から24日にかけて、外務大臣、商工大臣、労働傷病軍人社会事業大臣らは非公式ASEAN外相会議、第26回ASEANコーディネーター評議会、第21回政治・安全保障共同体評議会、RCEP=東アジア地域包括的経済連携協定の交渉参加諸国の閣僚会合、第23回ASEAN文化社会共同体評議会を主宰する計画です。外務省・報道局のレ・ティ・トゥ・ハン局長によりますと、新型コロナが複雑に推移している中でもベトナムは第36回ASEAN首脳会議と関連会合を積極的に準備しています。ハン女史は次のように明らかにしました。

(テープ)

「新型コロナウイルスの感染が世界的に大流行している背景の中でベトナムのいくつかの対外活動が実状に見合うよう調整されました。ベトナムはASEAN2020の議長国としてASEANの各会議の開催を成功させるため、加盟諸国と力を合わせています。」

世界の変動におけるASEANの役割の発揮

年初以来、ベトナムはあらゆるレベルでASEANとパートナー国との複数のテレビ会議を開催し、ASEAN2020の構想やアイディアの実施を推進することが狙いです。

新型コロナ感染が拡大している現在、第36回ASEAN首脳会議もオンラインの形で行われます。会議では困難や問題点が評価され、新型コロナ感染拡大の中でのASEAN2020の構想やアイディアの実施に関する困難の解決を目指す措置が提出されます。ベトナムは4つの優先課題を提出しました。これらは新型コロナ対応基金の設立、ASEAN地域の医療物資の備蓄倉庫の立ち上げ、ASEANの公共医療緊急対応メカニズムの構築、新型コロナ収束後のASEAN回復計画の作成が含まれています。グエン・クォク・ズン外務副大臣はASEAN諸国国民の命の確保は最優先課題であると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「第1、パンデミックの感染拡大を予防すること。第2、新型コロナの影響を受けたASEAN諸国の国民、中でもASEAN諸国や第3国に在住中のASEAN諸国の人々を支援すること。第3、経済社会分野に対する新型コロナの影響を最小限に収めることです。」

ベトナムはASEAN議長国としてASEAN諸国とともに、ASEAN2020のテーマを「結束と主体的適応」に選び、ASEAN共同体構築の推進、世界が変動する中でASEANの役割の発揮を目指しています。

新型コロナが社会のあらゆる分野に前例のない影響をもたらしている中で、このテーマは適切であると評されています。ベトナムのASEAN議長国としての努力や加盟諸国間の団結により、第36回ASEAN首脳会議は新常態に見合うようなASEAN2020の構想やアイディアの実施を成功させ、ASEANの中核的な役割の確保に貢献するでしょう。

ご感想

他の情報