組織簡素化への取り組み:決然かつ一体的な改革

(VOVWORLD) - ベトナム党・国家の重要施策として、組織機構の簡素化が決然かつ一体的に進められています。この施策は現在、中央から地方末端まで迅速かつ徹底的に推進されています。

直近では2025年2月28日、党政治局と書記局が結語第127号を発表し、政治システムの組織機構のさらなる再編に向けた研究と提案の実施について言及しました。これは組織簡素化への強い決意を改めて示すものです。

政治システム全体が一丸となって組織簡素化の改革に取り組んでいます。この改革は発展のために不可欠であり、最終的には国民へのより良いサービス提供を目指すものです。

発展のための簡素化

結語127号は「発展のための簡素化」という明確な方向性を示しています。この結語では、複数の省レベル行政単位の統合、県レベル組織の廃止、村レベル行政単位のさらなる統合など、重要な内容が盛り込まれています。

組織簡素化への取り組み:決然かつ一体的な改革 - ảnh 1結語127号の展開に関する共産党機関誌「タップチコンサン」の会議

結語127号が提案する「県レベル組織を廃止し、2段階の地方行政モデルを目指す」という方針は、組織簡素化改革における重要なステップであり、行政改革と国家統治効率向上への強い意志を表しています。この改革の本質は中間層を減らし、市民の日常生活に直接関わる行政レベルである省レベルと村レベルにより大きな権限を与えることにあります。県レベルが独立した行政レベルでなくなれば、管理機構がスリム化され、行政手続きが削減され、業務処理が迅速化します。共産党機関誌「タップチコンサン」の元編集長、ヴー・ヴァン・フック氏は次のように述べています。

(テープ)

「現時点で中間レベルである県レベルを廃止することは必要な措置です。これにより党の方針や国家の政策・法律が直接現場に届くようになります。また、特に第4次産業革命の時代において、チャンスを捉え、発展の機会を活用するために、方針や政策の実施をより迅速に進めることができます」

組織簡素化への取り組み:決然かつ一体的な改革 - ảnh 2中央組織委員会委員長のレ・ミン・フン氏

注目すべきは、結語127号が県・村レベルでの党大会の一時中止を求め、複数の省の統合案を早期に提出するよう要請していることです。省レベルの行政単位再編は、面積、人口、経済、文化、そして発展のための相互補完・支援能力など、重要な基準に基づいて進められています。中央組織委員会委員長のレ・ミン・フン氏は次のように強調しています。

(テープ)

「政治システムの組織機構再編の最も重要な目的は、地方と国全体の発展のための新たな空間を創出することです。」

決然かつ一体的な取り組み

組織簡素化の改革は2017年の党中央委員会決議18号から始まりましたが、約8年が経過した今、明確かつ急速な進展が見られるようになったのはここ数ヶ月のことです。

トー・ラム書記長は組織簡素化を即時かつ徹底的に実施する必要性を繰り返し強調しています。具体的な期限を設けた多くの指導文書が発行されました。決議18号の実施を周知する全国会議からわずか30日後の2024年12月30日、政治局と書記局は統合後の中央機関の機能、任務、権限、組織構造、業務関係に関する決定を発表しました。中央が率先して行動し、地方がそれに呼応する形で、2025年第1四半期までに政治システム全体の組織再編・強化計画を完了し中央に報告するという共通目標に向けて取り組んでいます。

この改革は単なる規模や人数の問題ではなく、政治システムの活動における質的変革を目指すものです。組織簡素化と同時に、幹部の再構成、党の指導方法の抜本的な刷新も進められています。

中央からの指導のもと、改革、簡素化、統合、合併は「例外なし」の原則で、党機関、国会、政府、そしてすべての省庁、地方、政治社会組織、公共機関、政府直属機関において上から下へと展開されています。

これまでの進展から、ベトナムの政治システム全体が組織モデルの全面的かつ徹底的な変革に一丸となって取り組んでいることが明らかです。

組織機構の簡素化はベトナム共産党の一貫した方針です。この改革は既存の思考や利益に関する障壁を乗り越える挑戦ですが、ベトナムは段階的に成功を収めています。これは国の繁栄と持続可能な発展を確保するための必然的な道筋なのです。

ご感想

他の情報