経済の前向きな兆しと見られるGDP増加


年初からこの9ヶ月間、ベトナムのGDP=国内総生産成長率は6.5%に達しています。これは、この数年間の最高値であなり、経済の前向きな兆しとみられています。実際、ベトナム経済は成長を維持しており、また、全ての分野が回復しつつあります。中でも、農業が1.77%増、工業・建設部門が3年ぶりの最高値となっています。

生産活動の回復

年初以来の経済成長は、工業生産、特に加工・製造業の回復によるものです。それに、外資系企業の生産と輸出活動が急増してきました。さらに、マクロ経済の安定化と低インフレ率により、国内での消費や購買力なども増加しています。この9ヶ月間、新規設立を登録した企業の数は約6万8千社です。その他、活動を再開した企業の数も昨年同期と比べ急増しています。

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中央経済管理研究院所属マクロ経済研究委員会のグェン・トウ・アイン委員長は次のように明らかにしました。

(テープ) Tu anh1

「この9ヶ月間、製造業を始め工業は遥かに発展しています。これは正しい流れいです。需給には前向きな要素があったことで、経済成長の原動力となっています。総供給では、投資が急速に回復されました。総需要では、この期間に、サービスと品物の小売増加率は9.1%にのぼり、この5年間に最高となっています。その一方で、経済の再構築が順調に進められていることは需給の回復に繫がっています。経済の再構築はさらに、マクロ経済の安定化に寄与しています。2011年以来、ベトナムはマクロ経済の安定を良好に維持するようになっています。マクロ経済の安定化は、投資家と消費者の信頼向上に寄与しています。」

今年のGDP伸び率が6.5%に達する見通し

年末までの数ヶ月間、ベトナム経済は引き続き回復し、今年のGDP伸び率が6.5%に達すると予想されています。こうした結果を達成する為には、様々な措置を足並みを揃えてとる必要があるとされています。

その中でも、国内外での経済状況に相応しい銀行利率や為替相場を調整することがあります。また、政府は、国営企業株式化、先端技術導入、輸出額の比重が高い生産部門の労働効率向上などを推進するとしています。その他、各省庁や各企業は、経営環境の改善、競争力の向上、貿易の円滑化を継続することになります。

先ほどの中央経済管理研究院所属マクロ経済研究委員会のグェン・トウ・アイン委員長は次のように分析しました。

(テープ) Tu anh2

「年末まで、GDP伸び率は6.5%に達する可能性が高いです。その目標達成の為に、ベトナムはマクロ経済の安定を維持しなければなりません。また、国家は、競争環境づくりと市場発展において重要な役割を果たします。」

この9ヶ月間、ベトナムのGDP伸び率がこの数年間最高となる6.5%に達したことはベトナム経済の前向きな兆しであるだけでなく、ベトナムの経済再構築が正しい方向に沿って進められていることを示すものでもあると評されています。

 

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