「国家観光年2022」の開幕式で発言に立ったファム・ミン・チン首相

新型コロナウイルス感染症収束後の「ニューノーマル」において、グリーン観光開発は重要な施策だとされています。また、ベトナムの観光分野にとって、今がグリーン観光開発戦略を策定するための最適なタイミングであると評されています。

先週末に行われた「国家観光年2022」の開幕式でファム・ミン・チン首相は、各地方政府や企業、国民に対し、「具体的な行動、措置によって、観光の持続可能な発展に向けたグリーン環境づくりに力を合わせるよう」アピールしました。チン首相は次のように語りました。

（テープ）

「安全かつ親しみやすい環境づくりという国家観光年２０２２のテーマに従って、グリーン観光環境を構築する必要があります。また、政府、企業、国民が一丸となって自らの約束を履行し、観光開発が天然資源と環境に影響を及ぼさないよう取り組む必要があります」

このように語ったチン首相は、旅行会社や宿泊施設に対し、「先進技術を導入し、デジタル化を促進していくよう」訴えました。チン首相によりますと、これは世界共通の傾向であり、観光客や観光サービス提供会社、管理機関が一つにつながった観光ビジネスエコシステムづくりを目指すとしています。チン首相は次のように述べています。

（テープ）

「ベトナムは観光を含め経済開発事業を総合的に促進させるため、各地方の潜在力とメリット、および住民の創造力を最大限発揮し、地方間の連携を強化していく必要があります。また、ベトナム観光の迅速な発展と競争力の向上を目指し、具体的な政策を策定することも重要です。特に、文化・歴史・自然遺産や、良き伝統、各地方独自の文化、美しい自然環境などを活用し、観光サービスと商品を多様化させなければなりません」

「国家観光年2022」は、観光回復のための活動の一環です。これを通じて、ベトナムは観光客の誘致や、観光分野の回復と持続可能な発展などを目指しています。これは国の社会経済開発事業だけでなく、ベトナムの美しいイメージを世界に広く紹介していくことにも役立つとされています。