(VOVWORLD) - すでにお伝えしましたように、グエン・ティ・キム・ガン国会議長はトルコの首都イスタンブールで開催される第3回ユーラシア議会議長会議に出席するとともに、トルコ公式訪問を行っています。10月7日から12日まで行われるこの活動は、ベトナムの議会外交の促進という政策や、国の外交活動における国会の役割を示すものとみられています。
トルコ・ベトナム経営投資フォーラムで発言にたった
ガン議長(写真:TTXVN)
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ガン国会議長の第3回ユーラシア議会議長会議への出席はロシアのビャチェスラフ・ボロジン下院議長と韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長の招き、そして、トルコ訪問はトルコのビナリ・ユルドゥルム国会議長の招きによるものです。
多国間協力体制への参加
ユーラシア議会議長会議はロシア下院議長と韓国国会議長のイニシアティブに従って年次活動として開催され、議会外交の重要性に関する認識向上を目指すものです。第1回会議は2016年にロシアで、第2回会議は2017年に韓国で開かれましたが、これらの会議には国会副議長率いるベトナム国会代表団が出席し、積極的な貢献をしました。そして、議会外交を重視するという政策をとっているベトナムは今回の会議に国会議長を派遣しています。
今回の会議で、ガン国会議長は、「アジアとヨーロッパにおける経済協力・環境・持続可能な発展」をテーマに、演説を行います。その中で、経済協力に関するイニシアティブや、域内の連結強化と経済力の向上の重要性、議会の役割などを強調するとともに、今後の方向を提案します。会議を通じて、ベトナムの国会議員は加盟諸国の国会議員と交流し、関係強化も図ります。
積極的な外交路線
また、ユーラシア議会議長会議への参加は、外交路線に関する第12回党大会決議を具体化させるものとみられています。この会議に出席するだけでなく、近年、ベトナム国会は多国間議会外交活動に積極的に参加し、国の外交活動の促進に寄与しています。ガン国会議長は次のように語りました。
(テープ)
「国の全面的な刷新事業において、多国間外交の促進とレベルアップは戦略的な任務となっています。党や、国家、政府の外交活動とともに、国会の外交活動は、近隣諸国や、ASEAN諸国、伝統的友好関係を持つ国々との協力強化を中心的な任務としています。また、新しい相手国づくりも重視されています。」
現在、ベトナム国会は多くの国の議会と関係を結んでいるほか、IPU=列国議会同盟や、AIPA=ASEAN議員会議、APF=フランス語圏諸国議院同盟などの積極的なメンバーとして活躍しています。ベトナム国会の積極的な外交活動は、自国の外交活動だけでなく、地域と世界の発展にも貢献していると評価されています。