2014年と2015年に行われている「革命功労者の恩に報いる」運動の重要な課題は全国の革命功労者に対する優遇政策の実施状況を点検するということです。また、これは革命功労者に対する共産党と政府の政策の実施状況を全面的に評価した上で、これらの政策の完備を図っています。

革命功労者に対する優遇政策の点検は戦没者の遺族、英雄の称号を持つ母親、傷病軍人、枯葉剤による被害を受けた復員軍人、革命を支援してきた人々、元青年突撃隊の隊員など7つの対象を集中的に実施されています。これは過去最大規模の点検であり、およそ４８０万人が対象となります。この点検が全国の１万１千の村や町で実施されています。

革命功労者に対する優遇政策の実施状況を点検する目的は革命功労者に対する政策の問題点を克服し、この政策を完備させるということです。

これまでに、全国の８百万人の革命功労者に対する優遇政策が幾度も改正、完備されてきました。ベトナム労働傷病軍人社会事業省のファム・ティ・ハイ・チュエン大臣によりますと、政府と社会全体は革命功労者の物心両面の生活水準の向上に関心を寄せています。革命功労者は補助金の他、健康ケア、住宅の改善、職業教育、雇用創出など、様々な優遇を受けています。しかし、いくつかの部門や地方では革命功労者に対する優遇政策の実施において問題点が浮上しています。そのため、革命功労者に対する優遇政策の実施状況を点検することはこの政策の完備に寄与するだけでなく、恩に報いるというベトナム民族の美意識を表しています。ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のハ・ティ・リェンさんは次のように語りました。

（テープ）

「革命功労者の生活水準の改善のため、革命功労者に対する優遇政策をきちんと実施しなければなりません。この点検は革命功労者に対する党と政府の政策が今後、効果的に実施されるよう行われたものです。国の発展に伴い、革命功労者に対する党と政府の優遇政策が絶え間なく改善されてきました。」

２０１４年３月から、労働傷病軍人社会事業省とベトナム祖国戦線はこの点検計画に関する訓練コースを開きました。これに関して、ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のハ・ティ・リェンさんは次のように語りました。

（テープ）

「この点検を実施する前に、私たちは周到に準備しました。この任務を全うするため、各レベルの点検委員会が設立され、復員軍人協会、婦人協会、青年同盟のメンバーが参加しました。」

現在、革命功労者に対する優遇政策の実施状況の点検が精力的に実施されています。労働傷病軍人社会事業省傘下革命功労者担当局のズオン・ミン・ドゥ副局長は次のように語りました。

（テープ）

「現時点で、全国の６３の省と市では点検作業が実施されています。今年７月末に、最初の結果を公表する計画です。」

計画によりますと、２０１５年１０月、革命功労者に対する優遇政策の実施状況の点検の成果が政府と国会に報告されます。この点検は革命功労者に対する党と政府の責任感だけでなく、ベトナムの社会福祉政策の優越性を示すことでしょう。