(VOVWORLD) -今年9月20日は、ベトナムの国連加盟40周年記念日となっています。この40年間、ベトナムと国連は、日々良好になっている協力関係の構築に絶え間なく努力しています。
1977年9月20日に、アメリカ・ニューヨークの国連本部で、ベトナム国旗の掲揚式が行われ、ベトナムと世界最大の組織である国連との協力と発展の時期が切り開かれました。
ベトナムへの国連の効果的な支援
ベトナムが国連に本格的に加盟してから、国連はベトナムに対し戦争後遺症の克服、貧困解消、医療、食料などに関わる人道支援や財政支援を頻繁に行ってきました。国連は1970年代末に、ベトナムに対し5億ドル相当の支援活動を行いました。今日のドイモイ事業、及び国際参入過程においても、国連は、毎年数百億ドル相当の支援を継続しています。これらは、ベトナムの経済社会発展、及び国連ミレニアム目標の達成に寄与しています。1997~2003年期に、在ジュネーブ国連事務局、WTO=世界貿易機関常駐ベトナム代表団団長を務めていたグェン・キー・ビン氏は次のように評価しています。
(テープ)
「ベトナムにとって国連は特別な役割を持っています。国連に所属するUNDP=国連開発計画や、UNICEF=国連児童基金、FAO=食糧農業機関などは、ベトナムの経済社会発展に重要な貢献をしています。さらに、国連は、ベトナムが各国からの人道支援を受ける為の架け橋の役割を果たしており、ベトナムへのあらゆる支援を働きかけてきました。そのお陰で、ベトナム経済は急速に発展しています。」
責任ある国連の一員としてのベトナム
国連に加盟してから、ベトナムは、この組織の諸活動に主体的かつ積極的に参加しています。ベトナムは「行動統一」という国連のイニシアチブの遂行に先駆けており、国連の平和維持活動や「持続可能な開発のための2030アジェンダ」、気候変動に関するパリ協定などの履行に努力しています。国連の諸活動と発展過程に対するベトナムの努力や効果的な貢献により、ベトナムは国際社会から信頼され、高く評価されています。その証としては、ベトナムは、2008~2009年期の国連安全保障理事会、1998~2000年期と2016~2018年期の国連経済社会理事会、及び2014~2016年期の国連人権理事会の理事国、2015~2019年期のユネスコ執行委員会と2017~2021年期の国際法律委員会の委員として賛成多数で選ばれたということです。
平和維持活動に参加するベトナムの士官=TTXVN |
2012~2016年期に国連のベトナム常駐コーディネーターを務めていたプラティブハ・メータ女史は次のような見解を述べています。
(テープ)
「ベトナムは国連の諸活動に積極的に参加してきました。ベトナムは国連の人権理事会や、経済社会理事会の理事国になった他、南スーダンの国連平和維持活動に参加し、平和維持センターを発足させました。これらは、国連とベトナムとの全面的な協力を示す証となっています。」
国連におけるベトナムの地位
この40年間の良好な協力を基礎にして、今後もベトナムと国連は、去る7月に調印された「2017~2021年期の共同戦略計画」を集中的に実現することになります。この計画は、人材開発、気候変動と持続的な環境開発への対応、繁栄とパートナーシップの推進に集中しており、ベトナムの2011~2020年期の持続可能な開発戦略、2016~2020年期の経済社会発展計画、及び国連の持続可能な開発の目標の遂行に役立つと期待されています。また、これは、ベトナムと国連間の具体的な協力活動を実現する為の重要な土台であると見なされています。