「ドクちゃん」の人生がドキュメンタリー映画に、2024年に公開予定
(VOVWORLD) - ベトナム戦争時にアメリカ軍が散布した枯葉剤の影響で結合双生児として生まれた「ベトちゃんドクちゃん」の「ドクちゃん」こと、42歳のグエン・ドクさんの感動的な物語が映画となり、2024年に公開される予定です。
「ドクちゃん」というドキュメンタリー映画は、ドクさんの等身大の姿を通じて、日本とベトナムの「友好の絆」を象徴し、平和の大切さを伝えたいというプロデューサー、リントン貴絵ルース氏の長年にわたる平和活動の想いから生み出されました。監督は川畑耕平氏で、映画は日越外交関係樹立50周年記念事業にも認定されています。
1988年の分離手術から35年が経ち、ドクさんは兄のベトさんを亡くし、夫となり、父となりました。枯葉剤の影響による重い障がいや分離手術の後遺症といった健康上の課題に直面しながらも、彼は兄の分も含め、必死に毎日を生きています。
現在は、結婚17年目を迎える妻のトゥエンさんと、双子のアイン・ダオちゃんとフー・シーくん、そしてステージ4のがんと糖尿病を患う義母を自宅介護しながら、一家の唯一の稼ぎ手として生計を立てています。
映画は8月に撮影が完了し、9月に編集が始まりました。2024年1月に映画が完成し、3月に完成プレミア試写会が行われ、その後4月以降、劇場公開される予定です。