(VOVWORLD) - 2020年、新型コロナウイルス感染症が全世界に拡大したにもかかわらず、ベトナムと日本の関係は良好に発展し続けています。こうした中で、2020年のベトナム日本関係の4大ニュースをお伝えします。
1.菅首相夫妻によるベトナム訪問
10月18日から20日にかけて、グエン・スアン・フック首相夫妻の招きに応えて、日本の菅義偉首相夫妻はベトナム公式訪問を行いました。この訪問は、菅首相の就任後初の外遊で、ベトナムと日本の関係がますます緊密になっていることを示しています。菅首相は、新型コロナウイルスによるパンデミックが発生してから、ベトナムを訪問した最初の外国人指導者でもあります。ベトナムがASEAN議長国を務める2020年に、菅首相がベトナムとインドネシアを初の外遊先として選ぶことは、日本が東南アジア地域を重視していることの証とみられています。
2.日本、ベトナムの最大投資国の4位に
2020年1月からの11か月間、日本企業によるベトナムへの投資額が21億ドルに達し、シンガポール、韓国、中国に次いで、ベトナムに投資している国と地域の中で4位に、そして、新規プロジェクトの面で3位に立っています。
日本政府は、海外サプライチェーン多元化等支援事業を行っています。これにより、ベトナムは日本企業の魅力的な投資先になっています。
11月中旬、第37回アセアン首脳会議に、RCEP=東アジア地域包括的経済連携が締結されました。日本企業界はRCEPが両国間の貿易・投資関系などを促進していくことを期待しています。
3.日本市場への輸出促進
ベトナム商工省によりますと、今年通年のベトナムと日本間の貿易総額は407億ドルに達し、その中で、日本への輸出額は約200億ドルに達すると見込んでいます。日本はベトナムの6番目の輸出市場となっています。日本市場向けの主要品目は、繊維製品や、機械・設備、水産物などとなっています。2020年6月、ベトナム産生ライチが初めて日本に輸出され、日本人消費者の関心を集めました。新型コロナの影響で、多くの日本人が外出を自粛していることからインスタントコーヒーの需要が高まっている中で、日本は、ベトナム産コーヒーの最大輸入国となっています。
4.新型コロナ予防協力強化
新型コロナが複雑に推移している中、ベトナムと日本は予防対策協力を強化しています。年初に、日本政府は国際組織を通じて、ベトナムの新型コロナとの闘いに180万ドルを支援しました。また、9月には、総額4500億ドン相当の日本の無償援助がベトナムの4か所の病院の医療設備の購入などに充てられました。一方、ベトナムは数回にわたり日本に医療用マスクを寄贈してきました。
日本は自国民、および、日本に在留中の外国人を対象に、1人にあたり、10万円を支援し、12月1日から新型コロナで帰国が困難な外国人がアルバイトをすることを許可しました。