2022年のベトナム観光市場と「グリーン観光」の展望
(VOVWORLD) -「グリーン観光」は航空会社や、旅行会社、輸送会社、観光地管理委員会など観光業界の注目を集めています。これは、安全な目的地づくりや、国内外の観光客の安全確保を目指すものでもあります。
2022年1月1日から、ベトナムは国際線の定期便を再開する予定です。これは観光部門にとって、グッドニュースとみられています。その中で、「グリーン観光」は航空会社や、旅行会社、輸送会社、観光地管理委員会など観光業界の注目を集めています。これは、安全な目的地づくりや、国内外の観光客の安全確保を目指すものでもあります。
統計によりますと、この18か月間、80%の旅行会社や、50%の宿泊施設が活動を一時停止せざるを得ませんでした。また、観光分野に携わる200万人の労働者が仕事を失ったということです。そのため、政府が国際線の定期便の再開を決定することは観光業界に新しい原動力作り出すものと評されています。現在、各航空会社や、旅行会社、輸送会社、観光地管理委員会は観光客を迎えるための準備作業を積極的に進めています。外国人観光客を試験的に迎える場所として選んだ南部沿海キェンザン省フーコック島では観光サービスに携わる各企業は準備作業をできるだけ早く終えるようにあらゆる必要な措置をとっています。また、これは観光客にとっても喜ばしいことです。
ホーチミンからの観光客の話です。
(テープ)
「ホーチミン市に住み、4~5カ月続いていた社会的距離規制により、外出が制限され、旅行ができませんでした。そのため、政府が観光再開を許可したことを受け、フーコック島を目的地に選びました。ここは安全な場所ですね。」
「グリーン観光2022」プログラムにおいて、各航空会社は重要な役割を果たしています。その中で、ベトナム航空会社「ベトナムエアライン(Vietnam Airlines)」はけん引役を担います。同社のレ・ホン・ハ社長は、「わが社はほかの企業と連携して、観光客を迎える計画を立案した」と明らかにし、次のように述べています。
(テープ)
「新型コロナウイルス感染症予防対策を確保するとともに、ベトナムエアラインは安全で質の高いサービスを提供します。国が新しい段階に入り、経済・観光が回復している中で、わが社はほかの企業と一緒に歩み、共に発展するという方針を打ち出しています。」
各地方も、国内外の観光客を迎えるため、観光刺激プログラムを展開しています。ハノイ市はその一例です。同市は、観光分野における疫病への安全な適応に関するガイダンスを作成しました。また、観光地のインフラ整備や、安全な観光商品づくり、観光サービスの質的向上、遺産・遺跡・職業村を結ぶツアー企画などに力を入れています。同時に、市内の旅行会社支援活動も積極的に行っているとしています。
関連各機関、部門、各企業の協力・協調や、努力、適切な措置などにより、「グリーン観光2022」プログラムが効果的に展開され、全国の観光部門の回復・発展に貢献するでしょう。