(VOVWORLD) - 新型コロナ禍で深刻な影響を受けた観光業は、今年のゴールデンウイークを基盤に、回復の軌道に乗れると期待されています。
4月30日の南部完全解放・祖国統一記念日と5月1日のメーデーにあたる休日はベトナムのゴールデンウイークですが、今年は土日と合わせて4連休となります。新型コロナウイルス感染症がベトナム全国で基本的に制圧されていることと、各旅行会社やホテルが様々なキャンペーンを展開していることはゴールデンウイークに観光市場が活発になる見込みです。
各旅行会社のツアーを予約した人はゴールデンウイークの1か月前から、数万人にのぼっているそうです。4月の半ばに、ベトナム最大の旅行会社「ベトトラベル」のツアーは予約はフルブッキングで、申込者の受付を中止しています。ゴールデンウイークに同社のサービスを利用するお客さんは約1万5千人にのぼるとしています。一方、ハノイツーリストによりますと、ゴールデンウイークに同社のツアーを予約したお客さんは平日より40%増となっています。また、ホテルとリゾートを経営するフラミンゴ・レッドツアーによりますと、今年の4連休に同社のホテルとリゾートを利用するお客さんは1万人を超える見込みであるとしています。
今年は例年と同様、ハロンや、クイニョン、ニャチャン、フーコック島、コンダオ島など、海洋観光が有名な地方へのツアーに最も人気があります。また、避暑地のサパとダラットや、メコンデルタへのツアーに関する情報も多くの人から求められています。
今年のゴールデンウイークに観光客が増えることはツアー料金が前年と比べ5-20%減っていることによるものです。例えば、避暑地サパで有名な北部山岳地帯のラオカイ省では、宿泊代や飲食代、観光スポットの入場料などの様々な割引キャンペーンが実施され、その割引は10-70%となっているので、現時点で、同省の宿泊施設は予約がいっぱいで、申し込みを中止しています。ラオカイ省文化スポーツ観光局のハ・ヴァン・タン局長は次のように語りました。
(テープ)
「ラオカイ省は、観光客の安全を確保しながら、よいサービスと商品を提供できるようにしています。現在、ラオカイ省は、ベトナムの最も魅力的な目的地15カ所の中で4位に立っています。」
一方、世界遺産ハロン湾を持つことで世界的にも有名な東北部クアンニン省では、ゴールデンウイークを機に、4月18日から5月16日まで、文化・スポーツ・観光に関するイベントが 27 件行われる予定です。同省文化スポーツ観光局のファム・ゴック・トゥイ局長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは関連各機関と緊密に連携し、観光客に最もよいサービスを提供できるように周到に準備しています。観光客が満足するように、宿泊施設やレストラン、旅行会社などをよく視察しています。」
新型コロナ禍で深刻な影響を受けた観光業は、今年のゴールデンウイークを基盤に、回復の軌道に乗れると期待されています。