トゥティエン・フエ省のスマートシティサービスプラットフォーム
(VOVWORLD) - トゥティエン・フエ省のスマートシティサービスプラットフォーム「Hue-S」は昨年、「メイクinベトナム」デジタルテクノロジー製品賞のデジタル社会向けの優れたデジタル製品トップ 10に選出されました。
このプラットフォームは友好的かつ現代的な行政府の構築を目指す典型的なソリューションです。
「Hue-S」とはモバイルプラットフォーム上で起動するスーパーアプリであり、人民、企業に役立つスマートシティサービスが提供されるとともに、省レベルの国家機関におけるDX=デジタルトランスフォーメーションに必要なアプリが統合され、近代的で使用しやすいデジタルテクノロジープラットフォームに基づき作成されたものです。スマートシティ監視運用センターのブイ・ホアン・ミンセンター長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「スマートシティサービスを展開するため、当センターは『Hue-S』を含め様々なテクノロジー・ソリューションを研究・適用しています。当センターに適用されているシステムにAI=人工知能やバーチャルアシスタント、チャットボックスなどの新しいテクノロジーソリューションを通じて、違反が自動的に検出され、地方行政当局に報告されます。これは有効なアプリです」
「Hue-S」は日常生活の差し迫った問題に関する人民のフィードバックを受け付けたり、関係機関の解決策を提示したりしています。これまで、8万件あまりの案件が処理され、230の機関がシステムに参加しています。満足度は80%近くに達しています。「Hue-S」の導入により、案件の処理時間が60%から70%、ひいては90%も短縮されるようになりました。また、旧式な紙の申告書などの代わりに、社会問題の解決にデジタル技術が適用されています。
スマートフォーンに「Hue-S」をインストールすると土地区画整理や電気事故と電気安全、生活環境、空気質、市内の交通状況、自然災害、感染症などに関する情報を入手することができます。これは教育、医療、観光分野におけるデジタル社会の構築や住民の生活水準の改善に重要な貢献をすると期待されています。また、産業界の参加により、「Hue-S」というスーパーアプリには電気、水道サービスやタクシーのオンライン予約、バス路線の検索などのサービスが統合されています。
ミンセンター長 |
スマートシティ監視運用センターのブイ・ホアン・ミンセンター長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「今後、私たちは陳情やスマートシティサービスの向上を目指し、新たなテクノロジーの研究を続けるとともに、『Hue-S』を常にアップデートしていく方針です。一方で、このアプリを国家デジタルプラットフォームと接続し、スマートシティサービスの発揮を目指します。近い将来、キャッシュレス決済サービスをも統合し、『Hue-S』 を通じてそれぞれの市民に1つのデジタルアカウントを発行する計画があります」
モバイルプラットフォーム上で起動するスーパーアプリ「Hue-S」が2018年6月に試験運用が開始され、2019年5月から正式に運用されています。「Hue-S」が国家と企業、および住民を結びつけるチャネルを作り出し、数十ものスマートシティサービスを提供しています。運用が開始されてから4年間で、「Hue-S」スーパーアプリは90万あまりのダウンロードを達成し、トゥアティエン・フエ省の住民にとって人気のあるデジタル・プラットフォームとなっています。
同省は2025年までにモバイルデバイス所有者の5割が電子政府サービスやスマートサービスにアクセスし、サイバースペースでのコミュニケーションができるという目標を設定しました。この目標を達成するには、「Hue-S」が有効なツールとなるとしています。