(VOVWORLD) -この案により建設されるホン河の両岸でのグリーン都市は面積が1万1000ヘクタールで、長さが40キロメートル、市内の13の県と区を含めます。特に、市内の排水・冠水・洪水対策にも配慮するということです。
ハノイ市人民委員会は、市内を流れるホン河の両岸でのグリーン都市開発案の承認を検討しています。これは、2030年までの首都建設戦略と2050年までのビジョンを具体化させる活動の一環です。その中で、ホン河は、緑の空間や、水面、文化・歴史遺跡、公園、娯楽施設、観光地などを含むグリーン都市の軸と見なされます。この案はハノイの全面的な発展に寄与すると期待されています。
この案により建設されるホン河の両岸でのグリーン都市は面積が1万1000ヘクタールで、長さが40キロメートル、市内の13の県と区を含めます。特に、市内の排水・冠水・洪水対策にも配慮するということです。この案は、市民の歓迎と好評を得ています。市民の1人の話です。
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「これはとても喜ばしいことですね。私たちはこのようなプロジェクトを期待しています。これは市民の生活改善や、美しい首都づくりに貢献すると信じています。」
この案によりますと、8か所で近代的なスマートシティが建設される予定です。また、複数の公園や、広場もあります。ハノイ市党委員会委員長を務めたブオン・ディン・フエ国会議長は、「ホン河の両岸でのグリーン都市開発は、環境保護・グリーン・洪水対策・両岸での調和のとれた発展という原則を守る必要がある」との見方を示し、次のように語りました。
(テープ)
「ホン河沿いの区域の開発はグリーンベルトを作り出し、ホン河デルタの文化の特徴を強調します。これは両岸での経済社会発展事業に有利な条件を作り出します。この開発案は長年にわたり作成され、科学者や、管理者、市民の力と知恵を集めました。この案を具体化させるため、現状に見合う政策を定める必要があります。」
科学界もこの案を支持しています。天然資源環境省の元次官であるダン・フン・ボ教授・博士は、「この案により、ホン河の両岸でのグリーンインフラが作り出され、市内の経済発展事業だけでなく、生活環境の改善や、雇用創出などにも役立つ」と分析しています。一方、ベトナム都市企画開発協会のチャン・ゴック・チン会長によりますと、近い将来、ホン河は国内外の観光客の魅力的な目的地になる見通しだとしています。