ベトナム 全500人あまりの幹部、士官らPKOに参加
(VOVWORLD) -25日、ベトナム国防省傘下の平和維持局は、PKO=国連平和維持活動に参加する参謀士官を対象とした総括会議を開催しました。
会議で、この間PKOに派遣されたベトナムの士官と兵士の活躍により国際社会におけるベトナムのイメージアップに貢献したと高く評価しました。
2014年の2人の士官の派遣に始まり、これまでに南スーダンのPKO国連平和維持活動に派遣されたベトナム人士官の数は延べ76人におよんでいます。2020年には、ベトナムの士官4人がニューヨークの国連本部に勤務していたとしています。2018年から現在まで南スーダンには第2級野戦病院が開設され、国連側から高く評価されましたまた、今年4月4日、ベトナムは初めて、スーダンと南スーダンが紛争中のアビエでの問題解決を目指すUNISFA=国連アビエ暫定治安部隊に工兵隊を派遣しました。これは、PKO=国連平和維持活動へのベトナムの参加プロセスにおいて、重要な節目と見られています。ベトナム人民軍の工兵部隊の幹部と士官合わせて184人がアビエに赴き、2000トンの兵器・機材が現地に輸送されました。この8年間にわたり、ベトナムは、国連平和維持活動に74人の女性兵士を含む、延べ512人の幹部、士官を派遣してきました。
今回の会議で国防省・平和維持局の局長を務めるホアン・キム・フン少将は、PKOに参加した幹部や士官に対し、緊密に連携し合い、困難を乗り越え、委託された任務を立派に果たした、と発言する一方、国連側はPKOに派遣されたベトナム人の士官の活躍を高く評価しました。今後、ベトナムは南スーダンに第2級野戦病院2号と国連アビエ暫定治安部隊(UNISFA)に参加するベトナムの工兵部隊の維持など多くの活動を引き続き並行して行うとしています。
また、フン少将は「ベトナム平和維持局が地域と国際における地域の国連平和維持活動訓練センターになるように構築される」と明らかにしました。
なお、この機に、国防省は175軍医病院傘下第2級野戦病院5号を発足させました。この病院は南スーダンで展開されている第2級野戦病院2号を代わりに2023年の4月に訓練コースを行なう予定です。