ベトナムとオーストラリアの外交関係樹立50周年を記念する今年中に、両国の多くの地方では、複数の文芸活動が行われてきました。これらのイベントを通じて、両国民はそれぞれの文化や国土を十分に理解するようになります。

「ソングラインを歩く」をテーマとしたライト・アートの展覧会の一部

先ごろ、ハノイ市内のベトナム女性博物館で、在ベトナムオーストラリア大使館は、「ソングラインを歩く（Walking through a songline）」をテーマとしたライト・アートの展覧会を開催しました。この展覧会は、ベトナムの人々がオーストラリアの先住民アボリジニの芸術と逸話をより深く理解するのに役立っています。

在ベトナムオーストラリア大使館のアンドリュー・ゴレディノウスキー大使は次のように明らかにしました。

（テープ）

「この展覧会を見学する人々は、オーストラリアの先住民アボリジニのユニークな文化を体験できます。観客は 6万5000 年前の多様な世界にタイムスリップします。展覧会はその世界のほんの一部に過ぎません。私たちは、ホーチミン市でも1ヶ月間にわたってこの展覧会を行い、特に注目を集めました。この展覧会は私たちの心だけでなく、ベトナム人の心にも響いたのではないかと思っております」

今年、ベトナム駐在オーストラリアの外交機関は、首都ハノイとホーチミン市で人間、教育、農業、貿易･投資、文化、観光、技術などに関する一連の活動やイベントを開催する予定です。そのうち、いくつかのハイライトなイベントをご紹介すると、オーストラリアの食文化を紹介する年中イベント、オーストラリアで学ぶベトナム人留学生の集い、子供向けアニメ「ブルーイ」の上映、および教育と科学技術に関するセミナーなどもあります。

在ベトナムオーストラリア大使館のアンドリュー・ゴレディノウスキー大使はさらに次のように明らかにしました。

（テープ）

「草の根交流の目的は、相互理解を深めるということです。互いに理解し合うことによって、更なる多くの結びつきや、文化交流が生まれてくることでしょう。これまでに、オーストラリアは、ベトナムの少数民族をサポートする様々な活動を行ってきました。例えば、ベトナム北部山間部に住む少数民族の人々に対し、彼らの民族の伝統的な舞踊や、衣装などの維持と発展のため、資金を提供しました。このようなことは、少数民族の人々が伝統文化を維持する傍ら、外国人観光客にベトナムの民族色豊かな文化を十分に理解してもらうことに役立つからです」

過去50年間にわたって、ベトナムとオーストラリアは多大な成果を収めており、共有の未来を目指しています。その中で、文化･芸術は、両国民を緊密につなぐ架け橋としての役割を果たしています。