ベトナム・アメリカ関係 新たなページへ

(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、8月24日から26日にかけてアメリカのハリス副大統領はベトナムを公式訪問しました。この訪問は両国関係に新しい発展段階を切り開くと期待されています。

これに先立つ7月の終わりに、ロイド・オースティン国防長官がシンガポール・ベトナム・フィリピン3ヵ国の歴訪を行いました。それに続く8月の初旬に、アメリカのブリンケン国務長官が、オンライン形式で開催された第54回ASEAN外相会議と関連各会議に出席しました。これは、東南アジアが中心に位置するインド太平洋地域を重要視しているバイデン政権の姿勢の現われです。また、今年の3月に発表されたバイデン政権の外交・安全保障政策の当面の指針となる暫定版の国家安全保障戦略では、東南アジア地域の重要性が明記され、その中で、シンガポールとベトナムの2ヵ国が取り上げられました。これはバイデン政権のインド太平洋戦略におけるベトナムの地位を示しており、ベトナムとアメリカとの協力関係の重要な基盤となっています。

実際、近年、両国関係は多くの分野で著しい発展を見せています。特に、新型コロナが全世界に広がっている背景の中で、両国は新型コロナとの闘いで互いに支援し合っています。2020年、アメリカが新型コロナに襲われた時、ベトナムの政府と企業はアメリカに医療物資などを贈りました。一方、アメリカ政府はベトナムに1000万ドルの資金を支援したほか、多くのワクチンを提供しています。これまで、アメリカがベトナムに供与したワクチンは600万回分を超えています。これにより、ベトナムはアメリカから最も多くのワクチンを受けとった10ヵ国の一つとなっています。

今回のベトナム訪問で、ハリス副大統領はベトナムに100万回分のワクチンを持ってきてベトナムに無償提供しました。ベトナムの指導者との会議で、ハリス氏はベトナムの新型コロナ予防対策を評価し、疫病を抑制するためのベトナムの取り組みを引き続き支援してゆくと再確認しました。また、アメリカがCDC疾病予防管理センター東南アジア事務所をハノイに置いたことは新型コロナとの闘いにおける両国の協力を一段と拡大させるためであると強調しました。

これらの会議で、両国の指導者らはさらに、経済のデジタル転換、少数民族への支援、農業へのハイテク導入、気候変動対応などの分野において協力をさらに拡大することについて話しました。海上問題について、ハリス副大統領は、アメリカはベトナムと緊密に連携し、海上での法支配及び航行の自由確保を目指すと明らかにしました。

ホワイトハウスはハリス副大統領によるベトナム公式訪問を機にコミュニケを出し、この訪問は両国関係及び東南アジア地域に対する公約を再確認するものであると明らかにし、ベトナムとの全面的パートナーシップを強化したい意向を強調しました。

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