テクフェストは、ベトナムの革新的スタートアップコミュニティ向けの最大の年次イベントで、イノベーションとスタートアップの役割への理解を深め、持続可能な経済・社会発展への貢献を後押しするとともに、革新的起業活動を一層推進するためのコミュニティの連帯を促すことを目指しています。

ファム・ホン・クアット科学技術省市場・企業開発局長

先ごろハノイで行われた開会式で、ファム・ホン・クアット科学技術省市場・企業開発局長は、テクフェスト 2024では、特に社会的インパクト、グリーン成長、持続可能な発展といった分野においてベトナムの革新的スタートアップ生態系を地域および国際社会に統合することに重点が置かれると述べ、次のように語りました。

（テープ）

「今年のテーマは新しい先端技術、グリーン転換、循環経済、デジタル化に注目し、誰一人取り残されることのないよう強調しています。これは国際機関が大きな関心を寄せているテーマです。第4次産業革命におけるスタートアップの成功事例や、気候変動、ポストコロナなどの地域・グローバルな課題への対処策について議論する首脳会議の開催も望んでいます。」 

科学技術省によりますと、近年、ベトナムの革新的スタートアップ生態系は発展を遂げ、知的資産に基づくビジネスを展開し、グローバル市場に通用する新しい企業群が生まれつつあります。ハノイ、ダナン、ホーチミンの3大都市で、国家イノベーションスタートアップ支援センターが設立済みあるいは設立中です。クアット局長はさらに次のように指摘しました。

（テープ）

「投資家や専門家から見れば、活力とアイデアに富む若者層がいることから、ベトナムの革新的スタートアップ生態系は魅力的な投資先となっており、ビジネスモデルへの適応力も高い。特にコロナ後も国内外との連携が維持され、オフラインからオンラインへのビジネスモデル転換も素早く進みました。スマート農業、スマートサービス、スマート教育など、あらゆる分野で迅速な復興を遂げたことが、地域や国際的な投資家の関心を集める理由になっています」

統計によりますと、現在ベトナムにはおよそ3800社のスタートアップ企業が存在し、うち11社が時価総額1億ドル以上、3社が10億ドル以上の評価を受けています。200を超えるベンチャーファンドが、ベトナムのスタートアップに投資を行っており、そのうちの約40は国内ファンドです。