(VOVWORLD) - 先ごろ、ホーチミン市の保健局と観光局は、2023年の医療観光商品を公表しました。今年の医療観光商品は30あり、ツーズー病院やホーチミン医科薬科大学病院などホーチミン市の一流病院が開発・提供しているものです。
医療観光は旅行という楽しみの中で、健康の回復や健康増進を図る活動、そして旅をきっかけに健康へのリスクを軽減する活動です。毎年、健康診断と治療を目的にベトナムを訪れた外国人は約30万人で、その4割はホーチミン市を選んでいます。ベトナムの医療観光の収益は年に約20億ドルに上っており、増加しつつあると予測されています。
今回公表されたホーチミン市の医療観光商品は、ホーチミン市の一流病院で診断・治療を受けるとともに、同市の観光スポットを体験したり、買い物や飲食を楽しんだりするというパッケージです。
フィエウ副局長 |
ホーチミン市観光局のブイ・ティ・ゴック・フィエウ副局長は、ホーチミン市は東南アジア地域のヘルスケアの中心に早期になるという目標を掲げているとし、次のように語りました。
(テープ)
「ホーチミン市はASEAN東南アジア諸国連合加盟各国に集中して医療観光を開発する方針です。医療のレベルについては、ホーチミン市はASEANの中でかなり高いレベルにあります。それに、北東アジアやヨーロッパにも市場拡大を目指すことができると思います」
近年、ホーチミン市の各病院は、病気の早期発見・早期治療を目指す人間ドックや、高度な医療技術の研究・適用に大きな投資を行っています。これにより、世界レベルに達する医療技術を持っている病院は少なくありません。その中で、ツーズー病院は体外受精・胚移植において世界でも群を抜いているとされています。ツーズー病院のホン・コン・ザイン副院長は次のように語りました。
(テープ)
「ツーズー病院は1997年に不妊症の治療に成功したベトナム初の病院です。当院はこれまで、不妊症治療で多くの成果を収めてきましたが、現在、体外受精・胚移植に関する高度な技術を開発できました。我々は医療関係者の専門的スキルとインフラという点で世界各国の病院と肩を並べられると自負しています。それに、ツーズー病院の医療サービスの価格も手ごろです」
当面、ホーチミン市は医療観光のPRを強化するために、2018年に発行された「医療観光ハンドブック」を早期に修正・更新します。そのハンドブックでは、30の医療観光商品が英語のほか、タイ語、カンボジア語、ラオス語、中国語でも紹介されるとしています。