(VOVWORLD) - 新型コロナとの闘いは長引く可能性があることから、国家予算からの資金を始め、全てのリソースを疫病対応に効果的に活用することは差し迫った課題となっています。
先ごろ、ベトナム政府は、保健省に5兆1000億ベトナムドン(日本円で250億円)の追加予算を供与することにしました。この予算は、新型コロナ予防対策に必要な医療資材や設備などの購入に充てられます。新型コロナの影響で国家予算の歳入が減少している中で、今回の追加予算は、国民の命と健康を第一に考え、新型コロナとの闘いにできるだけリソースを活用するという政府の方針を示しています。
財務省によりますと、今年の上半期、新型コロナ予防対策に充てられた国家予算は4兆6500億ドン(230億円)に達しています。新型コロナウイルス感染症が発生した2020年の始め以来、この資金は21兆5000億ドン(1070億円)にのぼったとしています。今回の追加予算について経済専門家グエン・ミン・フォンさんは次のように語りました。
(テープ)
「今回の5兆億ドン以上の追加予算は最後ではないと思います。そのため、この予算を管理・使用しなければなりません。よく管理・使用すれば、より多くの医療資材・設備を購入することができます。これにより、重症患者向けの人工呼吸器や薬品が足りない現状は改善されるでしょう。」
一方、社会福祉専門家マク・ヴァン・ティエンさんは今回の追加予算は疫病対応だけでなく、社会福祉の確保にも役立つと述べ、次のように語りました。
(テープ)
「5兆億ドン以上の追加予算は多くの課題解決に必要なリソースで、それは正しくて適切な決定です。この予算を疫病対応に活用して疫病を抑制することは全国民の願望です。」
新型コロナとの闘いは長引く可能性があることから、国家予算からの資金を始め、全てのリソースを疫病対応に効果的に活用することは差し迫った課題となっています。