(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症の影響により、深刻な被害を受けていたベトナム観光部門は現在著しく回復しています。国内観光客だけでなく、ベトナムを訪れる外国人観光客も急増しています。
9日、外国人観光客およそ200人を乗せたフランスの船会社ポナンが所有する豪華客船「ル・ラペルーズ」が中部沿岸地帯ダナン市のティンサ港に寄港しました。海路による外国人観光客がダナン市に戻ったのは2020年以降初めてです。
客船「ル・ラペルーズ」は11日間にかけて、ベトナムの海岸線と有名な観光スポットを探検します。ティンサ港に寄港している1日間で、観光客はダナンの人気テーマパーク「バナーヒルズ」、少数民族チャム族の博物館、ホイアン旧市街、ダナンビーチなどダナン市の有名な観光地を見学します。
ベルギー人観光客Don NeZ Jac Quesさんは「ダナン市での温かいもてなしが印象的である」と述べ、次のように語りました。
(テープ)
「幾度もベトナムを訪れました。これまで、ハノイやホーチミン市を訪れており、どこも美しいですが、ダナン市は今回が初めてです。温かいもてなしをうれしく思っています。以前からバナーヒルズ、ホイアン旧市街などダナン市とその郊外の有名な観光地について聞いていました。これらの場所に行けてよかったです」
客船「ル・ラペルーズ」がダナン市に寄港するのは同市の観光部門の回復にとってよい兆しとされています。今月中には、さらに新たに外国人観光客が海路でダナン市を訪れる予定です。また、年初以来、クアンナム省を訪れた観光客430万人のうち、およそ42万人が外国人観光客であるということです。
そのような中、中部沿海地帯カインホア省では、外国人観光客のうち、新型コロナ前に多く訪れていた韓国人のほか、ロシアと中央アジア諸国からの観光客が10月中に同省に戻ってくる予定だとしています。
毎週、カザフスタンを経由するロシアと東欧諸国からの観光客およそ600人がカインホア省に訪れる予定であるとしています。カザフスタンとの直行便を通じて、同国と東欧諸国の観光客がカインホア省を訪問するのはカインホア省の観光回復に大きく貢献するとされています。
カインホア省観光局のグエン・テイ・レ・タイン局長は次のように語りました。
(テープ)
「カインホア省を訪れる外国人観光客の多様化において、伝統的観光市場だけでなく、新たな観光市場の開発に力を入れる必要があります。私たちは持続可能な観光開発のため、観光協会、旅行会社と協力しています」
ダナン市とカインホア省の観光部門のこれらの前向きな兆しにより、ベトナムの観光部門の回復、発展を楽観視できることでしょう。