(VOVWORLD) -先頃、ベトナムのフアム・ミン・チン首相は南部メコンデルタ地域にあるキエンザン省フーコック市が来る10月、海外からの観光客の受け入れを試験的に再開するという文化スポーツ観光省の提案に賛同しました。
地域と世界の多くの国々が観光客の受け入れを再開している背景の中で、これはフーコック市を始め、ベトナムの観光活動を再開する大きなチャンスとなります。
この提案の対象者はベトナム当局者が認めたワクチン接種証明書の保有者、新型コロナ感染が完治した者、出国するまで72時間以内に、新型コロナウイルス感染の有無を調べるためRT-PCR法という検査法を実施し、陰性結果が出た者、旅行会社の観光ツアーを申し込んだ者などとなっています。
観光部門は東北アジア地域、欧州諸国、アメリカ、中東地域、オーストラリア大陸など新型コロナウイルス感染症が基本的に制圧されている国々と地域からの観光客を優先的に受け入れます。また、観光客は航空でベトナムに入国します。
この提案を実施するため、政府とキェンザン省フーコック市の行政府は外国人観光客の受け入れに参加する人々を含め、フーコク島のすべての島民を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種を加速させています。フーコック市人民委員会のフイン・クアン・フン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「フーコック市の行政府と市民はこの提案を早期に展開すると共に、フーコク島のすべての島民に新型コロナウイルスのワクチン接種を早期に行うことを望んでいます。現在、タイの人気リゾート地であるプーケット島は新型コロナウイルスワクチンの接種を済ませた外国人観光客の受け入れを再開しました。私たちは遅れた行動をするならば、フーコック島に観光客を迎えるチャンスを失うでしょう。また、この提案を実施するのは新型コロナ予防対策を行いながら、経済発展を維持するという首相の指導をきちんと実現する意味です」
現在、外国人観光客の受け入れに関する具体的な手順の作成、外国人観光客を受け入れるホテルやサービス施設の検査、選定などを行います。これと同時に、フーコク島は様々な形で、観光ピーアール活動を強化しています。
各旅行会社とホテル業界は「フーコック島を始め、ベトナムは観光客の受け入れを段階的に再開するためのロードマップを作成する必要がある。特に、観光客を誘致するための優遇政策を実施することも重要な意義を持っている。」との見解を明らかにしました。現在、各旅行会社とホテル経営業者は人材育成、施設の品質改善に力を入れて、安全を確保しながら、観光客を受け入れる準備を急いでいます。