これに関して、先週、文化スポーツ観光省の主催の下、国際観光活動を再開するためのロードマップとソリューションに関するシンポジウムが行なわれました。

これによりますと、海外からの観光客受け入れ再開試行事業が11月中旬に始まってから2か月の間にベトナムが受け入れた観光客数は約8500人となっています。そして、観光活動を再開する宿泊施設と運輸業者の数が急増しています。これらは前向きな兆しであるとされています。

シンポジウムで、文化スポーツ観光省のグエン・バン・フン大臣は、「ベトナムは観光を再開するための多大なチャンスに恵まれている」との見方を示すと共に、「ベトナムは新型コロナウイルスのワクチン接種割合が最も高い10カ国の1つとなっているが、これは観光市場を再開するための有利な条件である。また、国際観光活動を再開するまでは時間があるので、観光客の安全を確保するための準備作業を周到に行うことができる」と明らかにしました。

文化スポーツ観光省は、これまでの実績と、国民の新型コロナワクチン接種率が世界上位となっていることを踏まえ、政府に対し、外国人観光客を試験的に受け入れる地方を拡大するよう提案しています。承認されれば、4月30日の南部解放記念日と5月1日のメーデーに伴う連休の時期から事業を拡大する見通しです。海外からの観光客受け入れと共に、国内の観光も推進し、同じく4月末の連休から拡大する方針です。文化スポーツ観光省は各地方や、観光関連企業に対し、既存の規模で事業運営を継続して経験を積むと同時に、移動に関する問題解決などにより、事業拡大に向けた準備を進めるよう指導しました。

また、観光総局によりますと、5月にベトナムでSEA Games31＝第31回東南アジア競技大会が開催されることから、ASEAN諸国内の観光客を誘致することに寄与するとしています。

「安全な適応、臨機応変な措置、効果的な抑制」という方針に従って実施されるこのプログラムは観光市場開発や、観光部門の回復・発展、観光活動における新型コロナウイルス感染症の予防対策の強化、観光地・観光サービス・観光商品のPRなどを目指すものです。