2023年のミュンヘン安全保障会議・差し迫った課題の解決策を探る
(VOVWORLD) -19日、ドイツ南部ミュンヘンで世界の安全保障課題を議論する国際会議「ミュンヘン安全保障会議」が3日間の議事日程を終え、閉幕しました。
会議の様子(写真:nhandan.com.vn) |
今回の会議には米欧や日本、中国、韓国などから首脳・閣僚級ら200人以上が参加しました。
会議ではロシアとウクライナとの衝突やインド太平洋情勢が討議されたほか、偵察用気球問題を巡るアメリカと中国との2国間協議も焦点の一つとなりました。ミュンヘン安全保障会議の開催は、昨年2月24日のロシアとウクライナとの衝突開始以降初めてです。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はオンラインで参加しました。
ミュンヘン安全保障会議では、ウクライナのゼレンスキー大統領が兵器の迅速な供与を求めました。欧米各国もウクライナへの軍事支援を強化する必要性を相次いで表明しました。19日に登壇したEU=ヨーロッパ連合のボレル上級代表も、軍事支援を加速させる必要があると述べました。
会議の際に、アメリカの副大統領 国防長官、国務長官などが参加した二国間と多国間会合が開かれたほか、ドイツのショルツ首相と王毅中国共産党中央政治局委員・中央外事工作委員会弁公室主任との会見、ドイツのショルツ首相とフランスのマクロン大統領との会見などが行われました。
ウクライナでの衝突が長引いている背景の中で開催された今回の会議では率直な対話ができなかったので、取り上げられた課題の解決では転換点を作り出すことができないと言えます。