(VOVWORLD) - 今年1月31日にイギリスがEUを離脱してからこれまで、双方は、複数の交渉を行なってきましたが、行き詰まりを打開することがまだできていません。双方は今後も、譲歩を維持してゆく見通しです。
先週、ブリュッセルで、EU=欧州連合は首脳会議を開き、EUを離脱したイギリスとのFTA=自由貿易協定など将来の新たな関係の構築に向けた交渉への対応について協議しました。各国首脳は交渉の進展が「十分ではない」との認識で一致し、今後数週間にわたってイギリスと協議を続ける方針を確認しました。
イギリスとEUの間で離脱前の関係が維持される「移行期間」は今年末に終了しますが、イギリスメディアによりますと、EU側はFTA批准に要する日数から逆算すれば、11月上旬までは交渉が可能とみています。ただ、イギリス・EUは交渉を続行しても合意できるかどうかは不透明です。
一方、15日に合意期限を設定していたジョンソン首相は今回の会議結果を受け、交渉続行か打ち切りかを判断しました。ジョンソン氏はEUから譲歩を引き出せない現状に「失望」を表明したものの、続行を選ぶとの見方が大勢です。
EUは、1月末に離脱したイギリスの「移行期間」が終わる年末にFTA発効を間に合わせるには月内の合意が必要だと主張してきましたが、交渉が来月にずれ込む可能性も取り沙汰されています。もっとも、合意実現にはEU側も一定の譲歩をせざるを得ないとみられます。
今年1月31日にイギリスがEUを離脱してからこれまで、双方は、複数の交渉を行なってきましたが、行き詰まりを打開することがまだできていません。双方は今後も、譲歩を維持してゆく見通しです。