(VOVWORLD) -この間、全世界では、強い感染力を持つ新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への警戒が強まっています。
(写真:ロイター) |
先週末、WHO=世界保健機関は、オミクロン株の感染について、「デルタ株よりも拡大のスピードが明らかに速く、市中感染が広がっている地域では、1日半から3日で感染者数が倍増している」と指摘しました。WHOによりますと、16日時点で、オミクロン株が89カ国・地域で、確認されたということです。
こうした中で、先進7カ国(G7)議長国のイギリスの政府によりますと、G7は16日に保健相会合を開き、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」への対応を協議しました。各国は同株が「世界の公衆衛生にとって目下最大の脅威」との認識で一致し、協力を強化していくことで合意しました。
G7の認識の背景には、イギリスでの感染急拡大があります。イギリスでは16日、新型コロナの1日当たり新規感染が8万8000人強に達し、過去最多を更新しました。イギリスの新規感染者数は15日に7万8000人の過去最多を記録したばかりで、オミクロン株が感染を広げているもようです。
EU=ヨーロッパ連合の医薬品規制当局は、アメリカの製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスの飲み薬について、まだ正式な承認はしていないものの、緊急時などに重症化リスクの高い成人に使用できるとする見解を発表しました。EUの域内では、新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の感染拡大への懸念が高まっていて、各国が規制を強化するなど対応に追われているとしています。