(VOVWORLD) -先週、S&Pグローバルが発表したユーロ圏の1月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.2と前月の49.3から上昇し、好不況の分かれ目となる50を昨年6月以来初めて上回りました。
(写真:AFP/TTXVN) |
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフエコノミストのクリス・ウィリアムソン氏によりますと、ユーロ圏のリセッション(景気後退)が懸念されていたほど深刻ではなく、回避できる可能性もあることが示されているとしました。
コメルツ銀行のクリストフ・ウェイル氏も「ユーロ圏経済が景気後退を避けられるとの期待が高まるだろう」と指摘しました。しかし経済環境の明らかな悪化は、少なくとも穏やかな景気後退になることを依然として示唆していると述べました。
雇用指数は12月の51.9から52.5へ上昇し、3カ月ぶりの高水準となりました。企業が採用を一段と積極化していることを示しています。サービス業PMIは50.7と市場予想(50.2)を上回り、6カ月ぶりの高水準となりました。生活費の上昇にもかかわらず需要の低下は限定的で、新規事業指数は48.4から49.8に上昇し50に追いました。総合PMIに反映される生産指数は49.0と7カ月ぶりの高水準を記録しました。サービス業と同様に投入価格指数も低下しましたが、産出価格指数は61.2から61.4へ小幅上昇しました。
エコノミストらは、「これらは積極的な兆しであり、ユーロ圏の回復を示すものである」と楽観しています。