ロシア・NATO関係、緊張エスカレート

(VOVWORLD) -先週、ウクライナ情勢の緊張が高まる中、米ロ高官の協議がスイス・ジュネーブで行われました。
ロシア・NATO関係、緊張エスカレート - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)
アメリカはロシアに対し、ウクライナへの対応緩和を求めました。これに対し、ロシアは「譲歩しない」という強固な姿勢を崩していません。
ジュネーブでの会談の後、NATOは12日、緊張が高まっているウクライナ情勢を巡り、ブリュッセルで2年ぶりに、「NATO・ロシア理事会」を開催しました。NATOとロシアとの理事会も、議論が平行線のまま終了し、対立解消に向けた道筋はまだ見えませんでした。
NATO・ロシア理事会には、NATOのストルテンベルグ事務総長や、アメリカのシャーマン国務副長官、ロシアのグルシコ外務次官が出席しました。会合では、ロシアの東方不拡大要求をNATO側が拒絶しました。終了後、記者会見したストルテンベルグ事務総長は「ロシアとの間には大きな意見の相違があり、歩み寄りは簡単ではない」と厳しい認識を表明しました。一方で「NATO加盟国とロシアが同じテーブルに座り、実質的な議論を行ったことは前向きな兆候だ」とも語りました。
NATOはロシアに対し、ミサイル配備や軍備管理について協議を続けるよう提案したといいました。理事会でロシアはNATOに対し、ウクライナなど旧ソ連諸国に同盟国を拡大しないよう改めて求めました。一方、NATOはこれを拒絶したうえで、ロシアがウクライナ国境付近に10万人規模の部隊を集結させていることに対し、「近隣諸国の主権と領土保全を尊重」するよう訴えました。
10日にジュネーブで米ロの戦略的安定対話、12日にブリュッセルで対ロ協力の枠組み「NATOロシア理事会」、13日には欧州安保協力機構(OSCE)の協議がそれぞれ行われましたが、双方の相違は埋まらず、これまでロシアとNATOの緊張緩和が依然として見えていません。

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